周りに反対されずに会社を辞めるために必要だったこと


私は銀行を4年勤めて辞めました。

単純に、他のことがしたくなったからです。

銀行を辞めるとき、私にネガティブな言葉をかけてくる人は全然いませんでした。

「なんで!?」という質問は山ほど受けましたが…

「楽しみですね!」

「応援しています!」

というポジティブな言葉をたくさんいただきながら退職することができたのはどうしてなのか、考えてみました。
 
 

とにかく真面目に過ごしてきた日々

まずは、今までどれだけ反対されようのない人生を送ってきたのかをご紹介…。

 

学生のときはよく勉強しました。

良い成績をとって優越感に浸りたかったからです。(正直)

親が証券会社勤務ということもあって、徐々にお金に興味を持ち始めました。そしてお金のことを広く学ぶために大学では経済学部を選びました。もちろん受験のときは引くほど勉強しました。

大学3年生になってからは統計学で証券市場を分析するゼミに入りました。高校ほどとはいかなかったですが、大学でもわりと勉強はしていたと思います。

大学卒業後は、さらにお金について学ぶために銀行に就職しました。

そこでももちろん勉強しました。自主的に資格を取ったりもしました。

ザ・真面目。

周りもまさか私が後に銀行を辞めて地方移住するなんて思っていなかったでしょう…。
 
 

「レールの上」を自覚し始める

そして1年半後、結婚しました。

そこで初めて、「自分で決める」という本当の自由を知りました。

それまでは親のお金で学校で行かせてもらっていたので勉強をしていました。就職もしました。

いわゆる「レール」を走ってきたのです。

それが当たり前、というよりは、その道しか知らなかったのです。

その道からそれるとどうすればいいかわからなかったので、しんどくても耐えるしかない。

運悪くどこかでつまづいていたら、今どうなっていたかわかりません。

人に決めてもらった道しか知らないというのはとても怖いことです。

私の場合、自分の置かれた環境で運良く真面目にやってこれました。

 

インプットからアウトプットへ

自分のために、親を喜ばせるために、ひたすらインプット。

しかし、大人になってからはアウトプットする人が社会で活躍することを知りました。周りにもそういう人が少しずつ増えて、かっこよく見えました。

今まではずっとレールの上で学んできたけれど、今度はアウトプットしないといけない。お金と時間の使い方を知らないといけない。

もう褒めてもらうためのテストもないし、進学もない。

親に支えてもらっていた学生の頭のままではいけないのです。

しかし、自分らしくアウトプットすることは銀行という仕事では難しく、逆に自分を苦しめることになりかねないと感じるようになりました。

決められたことをやる人が求められているからです。

大人になった今も会社に支えられ、自分で決めている部分などほんのわずかで、結局インプット脳のままレールの上を走っていたのです。

そういうことに気付いて、どうにかしてレールから抜け出さなくてはいけない。と思うようになりました。
 
 

反対される可能性との遭遇

しかし、急にアウトプット脳に変えることはできないし、周りにも真面目な人間として認識・評価されているのでそれを捨てさる勇気もまだ持っていません。

もともと能力の高い人は、勇気を持ち、頭を切り替えて「安定を捨てて自分の道をきりひらいた人」として見事に成功していくのでしょうが、私は特別スキルがあるわけではない、ただの真面目な人間です。

真面目な人間として、自己肯定感を保ちながらレールから確実にはずれる必要があったのです。

そのためのポイントはひとつ。

周りに反対されないこと

新しいことに挑戦して、成功するためにはその物事に自信を持って取り組むことが大切です。

しかし、自信を持ち続けるためにはかなりの精神力が必要です。おそらくひとりでは不可能でしょう。

周りの信頼できる人たちに

「いいと思う!」

「応援するよ!」

と言ってもらえなければ、必ず途中でホメオスタシスが働いて今までのように人に決めてもらったレールの上を歩き続けることになるでしょう。

もっと言うと、周りに応援してもらうことさえできれば、簡単にレールからはずれることができるのです。

初めて反対され得ることに直面して、それに気が付きました。
 
 

私が周りに応援してもらえた要因

「先生」がいた

私は、既にレールからはずれて自分の道を切り開き成功している、または今まさに切り開こうとしている仲間を見つけました。

仲間がいることは、自己肯定感を保つためには非常に重要です。

知り合いを伝っていくもよし、SNSでいきなりメッセージを送るもよしです。

ここで大切なのは、その人に会えること、頻繁に連絡を取れること。

メールでしか連絡できなかったり、たまにしかコンタクトを取れなかったりすると、行動力と自信が持続しません。頻繁にお手本と接することが必要です。

そうすれば、レールからはずれるというのは当然にあり得ることなんだという考え方ができるようになり、ぐっとハードルが下がるのです。

そうすれば、周りを納得させる自信を持つことができます。
 
 

やりたいことを説明できるようにする

新しいことに挑戦しようとするとき、必ず聞かれます。

「で、何をするの?」

と。

そのときにいかに相手を納得させる説明をして「大丈夫か?こいつ」と思わせないかが大切です。

簡単なのは肩書を持つことです。

実際にはなくても、適当につくってしまう方がいいかもしれません。自信を持って人に言えて、気に入ったものなら何でもいいのです。

なんとかプランナーとか、なんとか運営担当とか。個人的にはカタカナは避けたほうがいいと思っています。どうしても胡散臭さが出てしまう気がするので。まぁそれは好きずきですが。
 
 

収入源を確保する

あと重要なのはやはり収入源。

正直、この部分は本来無視するべきです。なぜなら、やりたいことを全力でやることで社会の役に立てば、お金はあとからついてくるからです。

お金を理由にして挑戦をストップしてしまうのはとてももったいないことです。

まぁそれは置いておきましょう。

やりたいことについて説明できても、「やりたいことはわかったけど、それで食べていけるの?」というクエスチョンが次に待っています。

それがあるせいで、多くの人は転職サイトに登録して今までと大して変わらない仕事につき、気付かないまま同じレールの上を進み続けます。

転職サイトのいけないところは、その志望する会社と希薄な関係のまま就職してしまう可能性があることです。

私がおすすめしたいのは紹介してもらうという方法です。

今はネット社会。ネットを全く使わない人とすら繋がることができる社会です。どこかに必ずあなたを必要としている人がいるはず。

そこにたどり着くために、いろいろ調べてみましょう。そしてどんどん発信しましょう。
想像もしなかった出会いがきっと待っています。
意外とあっさり次のステージが見つかるかもしれません。

収入源を少しでも得ることができれば、真面目なあなたでも十分自己肯定感を保つことができるでしょう。
 
 

今日のまとめ的な

以上が、「銀行員を辞めて地方移住する」という突拍子もないことをしようとしても周りに応援してもらえた要因です。

もちろん私たちも力になれることがあればぜひ協力させてください。

真面目な人たちの安全かつ確実なレール外の旅を応援しております。