公開日:2016.9.11
最終更新日時:2017.1.31
安芸高田(あきたかた)市で参加した「お茶会」で地方の明るい未来を見た!

移住予定先の安芸高田市に来ております。
広島カープ優勝の夜、テレビもつけずに安芸高田市の古民家では「お茶会」なるものが行われていました。
参加していたのは主に安芸高田市へUターン、Iターンした方々。
「いい交流の場になると思うから来てみて♪」とお誘いいただいたので、それはぜひぜひ!ということでわくわくしながらFacebookの参加ボタンを押下。参加者は15人ほどと、田舎にしては(と言ったら怒られますが)かなりの人数でした。
それぞれ自分のとこでつくった野菜や、こだわりの食材を使った料理を持ち寄って盛大なお食事会がスタートしました。
そもそも19時スタートという時点で一般的な「お茶会」とは違うことは確かでした。
初めは食事をしながらかるーくトーク。自己紹介から始まり、農業について、移住のきっかけ、安芸高田市での暮らしなど、まぁそこまではお茶会らしい内容で盛り上がっておりました。
そして2時間ほど経過したとき、どこからともなく聞こえてきたのです。
「じゃあそろそろ始めましょうか。」
何!?
「今回の議題は、収穫祭の運営方針についてです。」
お茶会で本格的な会議が始まったのです。
それまでとは明らかに空気が変わりました。私たちを含めるとおそらく20代から60代全ての年代が地域の祭りの運営について真剣に話し合おうとているのです。
もちろん、そこに参加している人たち皆が祭りの運営係に任命されているというわけではありません。
純粋に、「どうすれば地域の祭りがより良いものになるか」について考えているのです。
会議にありがちな「まぁなんやかんやで去年も無事に終わったし、今年も例年通りってことで」的な何の生産性もない会議とは違う。
「収穫祭といいながら、現在のプログラムの内容はフリーマーケットや楽器演奏、ダンスステージなどがほとんどで、収穫とはかけ離れた趣味の発表の場と化してしまっています。
このままでは収穫祭としての意義がなくなってしまうので、何か違うコンセプトを考えて開催したいと思っているのですがご意見をいただけないでしょうか。」
そう!これが会議というものですよ!
全員が「あ〜、早く終わんねぇかな」と思っているような何の生産性もない会議とは違う。(2回目)
「まず考えないといけないのは、その収穫祭を何のためにやってるのかってことなのよ。そこからターゲットはどういう人で、どのぐらいの規模でやるのかってことを決めていかないと。それがあやふやなままやるんだったらそんな祭りやめちゃったほうがいいよ。」
地域の祭りについて話しているとは思えないこのストイックなやりとり。
あー、めっちゃおもしろいこの会議。いや、お茶会。
「趣味の発表の場として楽しみにしている人がいるのもわかるけど、そんな内輪の内輪だけが喜ぶようなことだけやってても、ただでさえ高齢化で人口が減ってるのに参加する人なんてすぐいなくなっちゃうよ。
それでも内輪で盛り上がってるのが楽しいっていうならそれでもいいけど、外部からも人を呼びたいんならそういうプログラムは必要ない。」
やばい、私も話したくなってきた!
と思った矢先、
「まもるさん、外から見てこの収穫祭、どう思われますか?」
きたー!!
初めての地域貢献のチャンス。
「収穫祭というものを知らない私がまずその言葉を聞いてイメージしたのは、やはり『収穫を祝う』『収穫体験ができる』『採れたてが食べられる』という収穫にまつわることでした。収穫のお祭りなら生産者が主役になるべきなんじゃないかと思います。
そこで『今年はこんなことで苦労しました、工夫しました』『こういう想いでつくっています』『農業ってこんなに楽しいんだよ!』ってことをみんなに知ってもらえるようなお祭りになれば素敵だと思います。」
うん、こんな流暢には話せてなかったですけどね。イメージです、イメージ。こんな旨の意見を述べさせていただきました。
「的を射た意見ですねー!」なんて言ってもらえて、お役に立てたようで良かったです♪
安芸高田市。
より良くするためにこれまでのやり方を変えることを躊躇しない。
これぞ「組織」。組織の手本。
あなたの属する組織、または運営する組織はどうでしょうか?
私の移住先はまだまだこれからおもしろくなりそうです!!
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