上田紀行著「生きる意味」を読んでめちゃくちゃ興奮した!

2017.10.16


紙も鉛筆もコンピューターもある。しかし道具はふんだんにあっても、それを使って夢を描くことができない社会。

一生懸命働き、社会に貢献してきた人たちが、自分たちにもはや価値はないと思わされ、老後の不安に駆られるような社会。どう考えてもおかしくはないか。

 

まさに誰もが心のどこかで持っている違和感を代弁して始まる、上田紀行著の「生きる意味」。

これを手に取った当時私は、「自分は何がしたいのか 」「どうすれば豊かになれるのか」ということに悩み、いろんな方向性を模索していました。

どう考えても今の仕事で幸せになれるとは思わない。奪われることのほうが多い。でも、ぼーっとしていたらどんどん月日が経っていく…という焦りを感じ始めていた中で、この冒頭のメッセージがガツンと響きました。
 
 

「生きる意味」に気づくには

私たちはどうやって私たちの「生きる意味」に気づくのだろうか。…それは私たちひとりひとりが、二つのものへの感性を研ぎすますことから始まる。それは、「ワクワクすること」と「苦悩」の二つである。

こうした「ワクワク」感覚は、この日本社会ではあまり正当に評価されてこなかった。

…私たち一般人が「もう毎日ワクワクしながら生きているんですよ」とか言おうものなら、「お前は苦労が足りない」とか「そんな脳天気でどうするんだ」と言われてしまいそうな雰囲気がある。「おい、あいつにもっときつい仕事を回してやれよ」とか上司に言われてしまいそうなのだ。

それは私たちひとりひとりに「抜け駆けは許さないぞ」といった意識があるからだ。

「オレがこんなにワクワクすることもなく、毎日つまらなく生きているのに、お前だけワクワクさせるわけにはいかないぞ」といった嫉妬心が、他人の「ワクワク」を素直に喜ぶことを妨害するのだ。

 

何がすごいって、この上田紀行さんは東大を出て大学の教授などをしている方で、失礼だけどもそんな苦労をしていなさそうな経歴の持ち主でなのにこういう凡人の胸に響く言葉を語れること。

東大出て先生をしていたって同じような悩みを持つものなのかな?

とにかく、真面目に銀行員として妻と一緒に晩ごはんを食べられないほど遅い時間まで働いていた私にとってこの言葉は「ワクワク」を呼び起こしてくれるきっかけになりました。

 

「一点豪華主義」で生きる

人生の満足度の高い人、それは「一点豪華主義」で生きている人である。この嫁さんと一緒にいさえすれば人生ぜったい満足だという人は強い。ミステリーをよんでさえいれば幸せという人も強い。辛いことがあっても患者さんの笑顔を見れば幸せになるという看護師の人は強い。『釣りバカ』のハマちゃんは強い。

 

私はまさにこの例の家族一点豪華主義です!妻の喜ぶ顔が見れたら、親や兄弟が満足している姿が見れたらそれだけでいい。家族以外の周りからどんな目で見られても興味がない。それを変な目で見るような人に認められてもきっと幸せになんかなれないでしょ!

特にこの部分を読んで、「一番大事なものを育てよう」と決心することができたのです。
 

さあ、あなたもあらためて生きる意味について考えてみませんか?きっと生き方が変わりますよ。

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