退職希望を伝える人事面談で言われたこと


銀行へ正式に退職意向を報告するため、本店の人事部へ行ってまいりました。
 
 

1対1、1時間の人事面談

支店長にお話したことと同じようなことを人事部の方へ伝えました。

印象としてはめっちゃ詳しく聞いてくる。
 
 

「どういう理由で広島に?」

「いつごろから考えてた?」

「ご両親には話した?」

「収入は結構減るんじゃないの?」

「今の職場に不満があったからではない?」
 
 

支店長のときと同様に、ごまかしたり嘘をついたりは無しでいきたかったので、全部正直に話しました。

親にもこんなに話してないよっていうことまで。

 

とにかく強調したのは

 

「会社に属さなくても生きていけるようになりたい」

 

「仕事で扱うもの、食べもの、家、人など生活の中で触れるものはちゃんと中身まで知ることができるような暮らしをしたい」

ということ。

 
 

伝える気持ちが強くなるあまり

「正直、一生銀行員でいようとは入る前から思っていませんでした。」

なんてことまで言ってしまってました。

 
 

それでも人事部の方は威圧的になることなく、「そうか。んー、なるほど。」とじっくり私と向き合ってくださいました。
 
 

面談の中でひっかかったこと

面談自体は終始和やかだったのですが、少し気になったのが

 

「今までお世話になった人に感謝して残りの期間過ごしてください」

という言葉。

いろんな人に迷惑をかけていると思うし、いろいろ教えていただいてお世話になった。感謝ももちろんしています。

 

しかし、それを「感謝してください」と念をおされるとどうもしっくりこない。

 

冷たいことを言ってしまえば、上司の部下の教育は仕事の一部だし、その時間に対しても給料はしっかり払われている。

職場から人が去るのはそこで働き続ける魅力を提供できなかったからとも言える。

 

会社と従業員は対等であって、どちらかが選ぶ側、ということはありません。

特に「感謝」なんてものは言われてするものでもないし、そういうことまで指示するのはどうなんでしょう。
 
 

感謝している人には言われなくてもお礼をする

人事部の方はおそらく、

「心から感謝しているかどうかにかかわらず、社会人としての形式上のあいさつをきちんとするように」

という意味でそういうことを言ったのだと思います。

私は、会社員という部分を超えて、人としてお世話になったと思える人にきちんとごあいさつできればいいと思っています。

 

非常識だ

社会人失格だ

なんて思われるかもしれません。

でも、これまで関わった人全員にあいさつする訳にはいかないし、一部は省くとしてもその線引きに正解なんてあるのでしょうか。

 

気持ちに従うのが一番全うな感謝の仕方だと思うのです。