宗教に関して知識も関心もない私が少し勉強したので、超簡単に解説してみる


宗教に関する本を読むきっかけがあったので、その中から「要するに、宗教って何なの?」というところだけを抜き出してまとめてみましたよ。

私と同じように宗教について知識も関心もない人には少しは役に立つはず。
 
 

宗教は何のためにあるの?

その目的がわかれば概要が見えてくるはず。

「 宗教」とひと口に言ってもさまざまなものがありますが、基本的に宗教の目的は「人間の救済」です。

何か辛いことがあって、それを乗り越えるためにすがるもの。

とにかくこれはブレない。

ということは、自分は幸せで何の悩みもないんだという人には極端な話、宗教とは関係ない。

救済が必要ないんだからね。

つまり、私には何の悩みもないということか。

少なくとも宗教的にはそうみたい。
 
 

そういう人でも、宗教を避けられないときがある

らしい。

そのときとはずばり、「死」と向かい合うとき。

んー、宗教っぽい話になってきましたね。

本来、人間は死を抱えているので、そのことを考えたときの不安や絶望から逃れるためには宗教が必要になる。

何か特別な訓練でも受けている人でなければ。

「死」というのは、自分自身のものでなくても、もちろん身近な人に対するものについても当てはまる。

そのいい例が、葬式。

親しい人の死を受け入れるために、残された人が行う儀式ですからね。
 
 

「定住」し始めたから宗教が生まれた?

死ぬと人間は腐って骨になっていきます。

もし自分たちが住んでいるところで誰かが死んで、そういうことになれば衛生的な問題が出てくるし、何より気味が悪い。

定住していなければ、死体のないところへまた移動するわけですから、生きていた人が死んで動かなくなるという恐怖とは向き合わずに済みます。

つまり、葬式をする必要がない。宗教はいらない。

裏返して言えば、定住することで死体をどう処理するか、死とどのようにして向き合うかを考えなくてはいけなくなる。

つまり、葬式、宗教が必要になるというわけ。
 
 

死だけでなく幅広い悩みから救済されるための宗教

これがあるからややこしい!

そして胡散臭い!

人間生きていたら悩みなんて山ほどあるわけです。

「人付き合いが苦手」

「お金がない」

「失恋した」

「何をやってもうまくいかない」

などなど…

多くの人は、自分なりに気持ちを切り替えたり、誰かに相談したり、忘れたりして乗り越えていくと思います。

しかし、それだけではどうしても乗り越えられないときが、宗教の出番です。

ざっくり言うならば、

「根拠はないし、合理的とは言えないけども、その悩みからの救済を求めて、それを信じて何かを判断する行為」

が宗教行為なんです。

例えば、

「ここで手を合わせてお願いしたら受験がうまくいくらしい!」

と、お参りをしに行くこと。

受験に失敗するかも、という悩みからの救済を求めて、その時間を勉強に費やすという合理的な選択をせずに、根拠のないお参りを信じてその場所に行く。

完全に宗教行為ですね。
 
 

宗教のせいで戦争やテロが起きるのは何でだ!

スンニ派だのシーア派だの、1回聞いただけでは絶対に理解できない複雑な宗教対立。

これらのせいで、

「なんか宗教って怖いし難しいし、いいことねぇじゃん。」

ってことになってるんだと思う。

何で「救済」という共通の目的を持った行為がそういう対立を生むのか。

これもざっくり説明すると、

「人類が生き延びていくためには、悪い奴らはやっつけておくほうがいいんだ!」

ってこと。

「人類が生き延びていくため」ってのは、救済を求めてますよね。

問題は、「悪い奴ら」の部分。

何を悪いとするかなんて人によって、信じるものによって違う。そして正解なんてない。

だから対立はなくならないってわけ。
 
 

まとめ的な

私が宗教に対して知識も関心もないのは、特に異常なことではないみたい。

今のところ、そうなだけであって。

まぁ強いて言うなら「自然に叶うものはない!自然は常に正しい!」という自然教信者ではあるかも。