馬で学んだ「持続可能な暮らし」〜ペットとして、動力としての馬〜

2017.10.16


今日は、「馬耕Workshop2017」なるものに参加してきました!

そこで、馬についていろいろと学んで考えることがあったので、最終的に「馬を飼う」というところをゴールにして、記事にしてみました。
 
 

「馬耕(ばこう)」と「馬搬(ばはん)」を見てきたよ!

「馬耕」とは書いて字のごとく、馬の力で土地を耕すことで、トラクターが出回る前の時代に、土地を耕す方法として行われていました。

「馬搬」とは、馬の力で物を運ぶことです。
主に林業で、山で切り倒した木を運び出すために行われているんだそうです。

 
馬って、すんごい力持ちなんですね。

今日働いてくれたのは、こちらの耕太郎(こうたろう)くん。山梨県から来てくれました。

普通にイメージする馬よりかは小さめのサイズです。
この子は5歳で、人間に換算すると20歳ぐらい。

こう見ると、のんびりしていて、力仕事はあんまり…っていう感じですよね。

 
 
ところがどっこい。

こんなかっちょいい馬具をつければ、もう成人男性なんて子どもみたいなもの。

地面にさした“鋤(すき)”を引っ張ることで土を掘り返していくのですが、大人2人でヒィヒィ言いながら引っ張ってやっと進むものを、耕太郎くんは一人(?)で、それもかなり深く掘りながらぐんぐん進みます。

さっきまで眠たそうにしてのんびり草を食べていたのに。

 

木を引っ張らせればこんな感じ。

恐れ入りました。

かっこいい。強い。

そして優しい。

男性の見本のような生き物ですよ。
 
 

「まぁでも、機械でよくね?」と思うよね。

実際に、今の時代馬で耕してる人なんてほぼいないわけですし。

やった人にしかわかりませんが、馬耕は人間も結構疲れます。
重たい鋤をコントロールしながらぐんぐん進むので。

それに比べてトラクターは、汗ひとつ流さずに素早く、正確に土を耕すことができます。

大量の餌も散歩もいらないしね。

 
「じゃあわざわざ今馬耕をやるメリットなんてないじゃん。」

ということになります。

 
今日耕太郎くんを連れて来てくださった、NPO都留環境フォーラムの副代表理事をされている岩田さんはこうおっしゃっていました。

なぜ、わざわざこんな時代を逆行するようなことをしているかというと、

「持続可能な暮らし」をするためなんです。

現代は化石燃料を使っていろんなものを動かしていますけど、それもいつ無くなるかわからないですよね。

そうなるかはわからないですけど、そうなったときにどうするかということを考えて、今行動することが大切だと思うんです。

 
この「一家だんらん」がまさにそれを表しているものですが、私自身も「持続可能な暮らし」については以前より関心がありました。

でも、化石燃料を使い続けるということについて考えたことは正直ほとんどありませんでした。

確かに、いくら米や野菜を育てるノウハウがあっても、トラクターでエンジンをバンバンふかして畑を耕しているようでは、本当の意味で「生きる力をつけた」とは言えないですよね…。

「そこまでこだらわらなくてもいいじゃん」

と言われればそこまでですが。
 
 

馬を、飼いたい。

馬って、みなさんご存知の通り草食動物なんです。

草ばっかり食べてます。

なのに、成人男性数人分のパワーがあるんですよ。

すごくないですか?

草なんて土地があれば嫌というほど生えてきます。
草を刈る手間が省けるプラス、あのパワー。

馬耕や馬搬をやるわけではないとしても、魅力的です。

調教すれば乗れるしね。

この記事で馬の飼い方まで書こうと思っていたのですが、長くなるし眠たいのでここまで。

次は馬を飼う目論見の話。


農業