「ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ」を読んで田舎暮らしを考えよう。
衝撃的なタイトルのこの本。
移住の大先輩がおすすめしていたので、さっそく読んでみました。
1ページに1コラムが書かれているという構成で、全部で201個の「ニホンの事実」を知ることができます。
それらの主旨を要約すると、
ニホンの国民のほとんどは、知性に乏しく判断力に欠ける「B層」であり、その人たちは、資本家・官僚・マスコミ・政治家などに都合の良いように動かされているのに、その事実に気付いていない。
「そういうものだ」と考えることを放棄し、致命的な問題に発展するまで行動を起こそうとしない。
そのくせ、文句だけは口にする人ばかりが住む、ニホンのような国は滅び行くに違いない。
この本でそのようなニホンの現状を知って、滅びず生き残っていく術について考えるきっかけにしてほしい。
というものです。
生き残る術について考える
前述の通り、この本にはニホンの「事実」が記されているだけで、具体的に「だからこう対処するべきだ」ということについては書かれていません。
なので、それぞれでその「事実」と向き合って、さらに調べたり考えたりすることで初めてこの本を読む意味が出てきます。
まず、この本を手にするかどうか
そして、読んだ後に調べるか。考えるか。
それが「B層」のままでいるか、そうでないかの分かれ目です。
根本的な解決は不可能
読んでまず思ったのは、
日本に住んでいる限り、完全に資本家層の影響を受けないようにすることはできない。
ということです。
本著では、「法律のほとんどは資本家たちの権力で彼らに都合の良いように作られている」と述べられています。
しかしそうは言っても、日本国民である限り法律は守らなくてはいけません。
それがどれだけ悪意に満ちたものであっても。
なので、根本的な解決は不可能だという前提で、生き残る術について考えてみましょう。
メディアは「話半分」で見聞きする
テレビ・新聞・本・インターネット等、この世で公開されているメディアのほとんどは、その発信に関わる人たちにとって都合の良いように編集されていることを常に念頭に置く必要があります。
考えてみれば当然のことですよね。
私だってそうです。
わざわざここで、「私はこんなひどい人間なんです!」と、自分にとって不利になるような情報を発信したりはしません。
「何不自由なくこんなに楽しくやってますよ!」
と「編集」してお送りしているのです。
今のところ不自由なことは確かにないですが。
とにかく、大きなメディアは特に、「あぁ、また何かいいようにしようとしてるなー」と思いながら見聞きするほうが懸命です。
かなり冷めた人になってしまいそうですが…。
田舎暮らしをする
結局これです。
私は田舎暮らしをすることが一番の術だと思います。
都会は、資本家たちによって用意された「よくわからない流行りもの」ばかりです。
何も考えなくても次々に目新しいものが用意されるので、考えることをしない人がとても多いような気がします。
すぐとびつきはしますが、その中身がどんなものなのかは全くわかっていません。知ろうともしません。
なので、壊れたりして使えなくなるとどうしようもありません。
またお金を払って新しいものにとびつくだけです。
極端に言えば、都会は考えることを放棄した人にとっては住みやすい場所なのです。
それに比べて田舎は、自分たちで考えないとどんどん不便になってしまう場所です。
いかに食料を調達するか。
いかに涼しく、あたたかく過ごせるか。
いかにモノを長く使うか。
そんなことばかり考えるのが田舎暮らしです。
自分が持っているものについてよく知っているので、もし壊れたりしても自分でなんとかしようとします。
そういう心構えが、都会と田舎では全く違うのです。
ニホンの経済から生活を切り放せ
究極は、テレビで報道されるような経済活動と自分の生活を切り放すことができれば、ニホンがどんなひどいことになろうと生き残ることができるでしょう。
世界の株がどれだけ下がっても、自給自足で生活している人の生活は揺るがないのです。
毎日株が下がっても毎日カブは育つ。(名言風)
多くの人がそういう暮らし方を心掛ければ、ニホンも少しよい方向へ変わってくれるのかもしれません。
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