ミミズビジネスとは?有機野菜の需要増でミミズ養殖がアツい!かも


わが家では、オーストラリアで製造されている「キャノワーム」というミミズコンポストを導入し、家で出る生ゴミを土に還しています。

いずれは自分の畑にその土を撒いて、うんまい野菜をつくってやりたいなーと思っているのですが、周りにそういう人が全然いない。

ミミズによってできた土、糞土がいかにすごいものかは以前の記事でも書いているので割愛しますが、

土づくりが何よりも重要と言っておきながら、なんで勝手に最良の土をつくってくれる生き物を利用しないんだろう。

農家や農業法人は、どうやって「良い土」を手に入れているのでしょうか。

おそらく、土、というよりは肥料を買って「良い土」にしているのだと思います。

そのほうが手っ取り早いし、収穫量も安定するからなのでしょう。

最近は、化学肥料で簡単に土づくりができますからね。
 
 

ミミズによる糞土の需要が増える?

じゃあ別にミミズなんていらねぇじゃん。

という話になってしまうのですが、そうじゃなくなる時代が来そうなんです。

その原因が、

有機野菜、オーガニック食品需要の増加。

「農薬とか化学肥料がホントに悪いのかはわからないけど、なんか信用できないから有機にしよう。」

という人が増えてきている。

そこで必要になるのが、「本物の良い土」

化学肥料を使わなくても、しっかりおいしい野菜ができる栄養満点の土。

それをつくってくれるのが、ミミズってわけ。

「ミミズが果たす処理工程と同じ効果を持つプラントを作るとしたら100億円くらいはかかる」

という話もあるとか!

これをもっと利用するべきでしょう。

このすごさに気付く人が今後増えてくるはず。
 
 

現在のミミズ養殖業界

徳島県にある、ミミズ養殖規模No.1を誇る会社、豊徳の笠松則和社長いわく

日本では有機農法への取り組みが世界より遅れているのに加え、有機農産物の市場は小さい。

また、ミミズ肥料の価格が化学肥料などより高いため拡大しにくく、メイン事業にするには難しい。

とのこと。

まあその言葉もおそらく数年前のものなので、今は今。

ミミズビジネスというものが全く定着していない現状には変わりありませんが、

有機農産物の市場はこれからまだまだ大きくなるし、化学肥料より安価で販売できる可能性だって秘めています。

実際に、有機農業への取り組みが熱心なアメリカでは、ミミズの養殖をサイドビジネスとして手掛ける人が増えているらしい。
 

「wormman.com」というサイトのオーナーは、わずか110ドルの資金でミミズの飼育をスタートさせた。

当初は庭の土壌を良くすることが目的だったが、ペットの糞やキッチンの生ゴミを“エサ”にすることで、次第にミミズの数は増えていき、

同じようにミミズを飼育してみたい人向けに、AOLの無料ホームページを使ってネット販売したところ、初年度に1200ドルの売上があった。

そこで、独自ドメインのサイトを立ち上げ、ビジネスの規模を拡大していった。

現在では、ミミズ 250匹が43ドル、500匹で67ドル、それよりも大量に欲しい業者向けには5ポンド(約2.5kg)を150ドルで販売している。

有機農業ブームを追い風に成長するミミズ飼育のサイドビジネス

 
 

ビジネスや耕作放棄地の活用に

ミミズの小売価格を重さ単位でみると、高級牛肉よりも高いらしい。

サイドビジネス程度であればちょっとしたスペースがあればできるし、基本的にはミミズが給料なしで働いてくれるので、それほど手間もかからない(?)。

ノウハウを積み重ねれば、それを提供することで利益を出すこともできます。

そういう視点も持ちながら、今後もわが家ではミミズコンポストを活用していきます。