公開日:2017.7.16
最終更新日時:2017.7.16

農家への憧れが薄いのは、“カリスマ”がいないから


「カリスマ」

野球選手ではイチロー

経営者では孫正義

バンドではX JAPAN

お笑いではダウンタウン

 
世代にもよりますが、それぞれの業界にはカリスマと呼ばれる、憧れの存在がいるものです。

最近は、youtuber界でヒカキンなるカリスマが現れたことにより、将来なりたい職業にyoutuberがランクインするなど、
その存在が世の中に与える影響はかなり大きいものであることがわかります。

 
 

農家にはカリスマがいない

就農調査研究事業報告書で「農業に関連して思い付く有名人」というアンケートをしたところ、

1位が、生キャラメルで有名になったタレントでもある田中 義剛さん。

2位が、同じくタレントで、栃木県に移住して農業を営む高木美保さん。

3位が、説明不要のTOKIO。

そのあとも芸能人ばかりで、10位にやっと、「奇跡のリンゴ」で有名になった無農薬りんご農家の木村秋則さん。

この結果を見る限りでは、「農家にはカリスマがいない」と断言しても問題ないでしょう。

つまり、農業界にはあこがれの存在がいない。

憧れる職業にもなりえないのが現状なのです。

 
 

「篤農家(とくのうか)」という存在

農業技術・農業経営を研究し、各地での農業指導により先進的農法の普及に貢献した農業従事者のことを「篤農家(とくのうか)」言うらしいです。

言うなれば、カリスマに近い存在。

調べてみると、篤農家ランキングなるものが存在しました。

これは国立ファーム(有)による企画なのですが、サイトを見てわかる通り、2014年を最後に更新は途絶えていますね。

これじゃあ広まるわけもない。

国立ファーム(有)の 代表取締役である、高橋がなりさん(無農薬りんご農家の木村秋則さんとアンケート同率10位)はこんなことをおっしゃっています。

農業改革を謳う国立ファームの切り札は農作物の差別化以外にはありません。

有機だとか減農薬などといった付加価値の区別ではなく、日本人の大多数が顔と名前と作物を知っているカリスマ篤農家をプロデュースして、その作物が通常の作物の数倍の価格で売れるようになれば、国民が憧れる百姓の頂点が誕生することになるんです。

大リーガーのイチローと同等に扱われる百姓です。

そしてその下に篤農家が続き、その下に一般の百姓というピラミッドと作ることが、自由競争社会に適合して発展する農業業界を作ることになると考えています。

出典:高橋がなりのアグリの猫「ヤッパリおかしい!カリスマ篤農家のいない農業界」第19回2008年11月01日

食の安全をおろそかにしてまで発展する必要はないと思いますが、農業があこがれの職業のひとつになるためには、そういうことも必要なのかもしれません。

それより、続けないとですね。

 
さらに調べると、農家・オブザイヤーというものもありました。

お客さまから最も多くの「おいしい!」をもらった生産者を表彰する場です。

生産者の技術や経営手腕を評価する、その他の農業関連の賞とは異なり、年間を通じてお客様からの反響数が評価基準になっている点で、2004年からの開催以来常に多くの注目を集めてきました。

消費者の声を生産者が聞くことのできる機会が極めて少なかった当時は、「見た目がよくて重いもの」が評価されて高価格で売られていました。

そんな中、お客さまからの「おいしい」の数を基準にした賞を設けることで生産者が消費者の求めるものを知る機会をつくり出そうと生まれてきたのが農家・オブザイヤーです。

このように、生産者にスポットがあてられる場がもっと注目される必要がありそうです。

 
 

生産者の発信力が高まってきている!

SNSなどのウェブサービスが普及してきたことにより、今までよりも個人が発信し、世間に知ってもらうことが随分と簡単になりました。

始めに例に出したyoutuberもそのひとつの例でしょう。

企画などで生産者を取り上げて、有名人に仕立てあげるというのもひとつの方法ではありますが、今は個人で発信できる時代。

自分自身で、きちんと伝えたいことを伝えたいように発信して、世の中に知られるようになることが、「食」の生産者である農家には特に必要なのではないかと思います。

また、消費者の発信力も同様に高まっているので、メディアの小細工なしに、彼らの素直な発信によって自然と良いものが広まり、カリスマ的存在を作り上げるようになるかもしれません。



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