公開日:2017.7.19
最終更新日時:2017.10.16

資本主義はもう終わり。成長を求めない「農本主義」へ


過去にも何度か、「資本主義はもう終わりますよ」という主旨の記事を書きました。

今回、新たに「農本主義」という言葉を発見し、その考え方がこれからの社会にぴったりだと思ったのでご紹介。

 

農本主義とは

簡単に言うと、

農業を重視して、それを中心にして社会をつくっていこうよ

という考え方のことです。

それに対して、今は資本主義。

お金を重視して、それを中心にして社会をつくっていこうよ

という仕組みになっています。

そう言うと、とんでもない国みたいに聞こえますが、実際そうです。

これじゃあ社会に限界が来てもおかしくないですよね。

 

資本主義の農業は、もはや“工業”

資本主義は、生産性の向上などによって経済の成長を常に求めています。

農業にそれを当てはめると、

人間の手だけでは作業が非効率なのでガソリンを使って機械でやろう。

生態系に任せていては収穫量が足りないので、農薬を使おう。

作物がきれいじゃないと金にならないので、そうじゃないものは捨てよう。

ということになります。

今私が携わっている農業は、実際にそうやって運営されています。

 
いかに自然と寄り添うか

ではなく、

いかに自然をコントロールするか

という産業になってしまいました。

 

農本主義って、具体的にどんな世の中になるの?

これについては、こちらの解説を参考にさせていただきました。

農本主義者よ目覚めよ 農の原理を抱きしめなおす:宇根 豊氏

・農に成長を求めてはいけない。

農を支えている自然の働きに、進歩や生産性や経済成長を求めるのは無理です。

「ゴーヤは冬でも金になるから、冬にも育ってもらおう」

「虫食いがひどいから、害虫を食べてくれるクモに、2倍の働きをしてもらおう」

「より作物が効率よく育つように、雨と晴れの日をバランスよくしよう。」

…無理ですよね。

まぁ今の農業はそれを目指しているようなのですが…。

 
・農は国家よりも、地域の人間と自然とのつながりを大切にする

「国民の手で国をいかに豊かにしていくか」という時代はもう終わりました。

それよりも、周りとのつながりを個人個人が大切にすれば、国も結果的に豊かになるでしょう。

 
・農は食料を「生産する」のではなく、自然からのめぐみをくり返し引き出す社会の営みである。

作物は人が「育てている」のではなく自ら「育っている」ということを忘れてはいけません。

私が育てた!なんておこがましい。

 
・農は、過去から引き継いできたものを責任を持って、未来に引き継ぐ。

今、さまざまな食べ物を口にすることができるのは、これまでの農家が持続可能な農業をしてくれていたから。

それをここで途絶えさせてはいけません。

 

・農業を大切にしてくれている国に感謝して農業に従事する。

 
・農が生み出す、お金にならない価値を資本主義の経済成長から切り離して守ることを、政府が約束する。

 
・国民は、農という船に乗った生きものであり、この船には人間だけでなく、多くの生きものが乗っている。

なんでも思い通りになると思ったら大間違い。

いくら人間が繁栄しても、船が浮かべなくなったらおしまいです。

 
 
まさに、「農本主義」。

今の社会と一番大きく違うのは、「成長を求めない」という点でしょうね。

今は全てそれですから。

せめて、農だけはその流れから切り離して運営される世の中にならないと、本当に船が沈んでしまいますよ。



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