公開日:2017.7.25
最終更新日時:2017.7.25

わざわざ種を買うのはなぜ?自分で種を採るのは違反?~固定種とF1種~


なんでみんなわざわざ種を買うの?

素人から見ると、

種っていちいちメーカーから買ってたら、かなりのコストになるじゃん。
いっぱい育ててるんだから、ちょっとぐらい次の種用に置いておけばいいのに。

と、思ってしまいます。

この答えを知るには、種の種類を表す

固定種

F1種

というものを知る必要があります。

 

固定種とは?

固定種というのは、農家さんが野菜の種を採って、その種を蒔いて育てて、また種を採る。

この作業を繰り返して得られた種のこと。

固定した形質が親から子へと受け継がれていく、という特徴をもっています。

しかし、発育が不揃いだったり不安定だったりで、農業界では「生産性が低く非効率的な野菜」という位置づけになっています。

 

F1種とは?

それに対してF1種というのは、大量生産、安定供給、大量輸送などを可能にするために人為的に改良した種のこと。

こちらは固定種と違って、形質が揃うのはその代だけで、次の種は形質にばらつきが出ます。

こんなふうに。


出典:F1と固定種 | たねのうた

 

出回っている種のほとんどが「F1種」

現在、市場に出回っている野菜は、ほとんどF1種です。

なぜなら、形や重さなどの規格が揃ったもののほうが生産しやすい(収穫見通しが立てやすい)し、売りやすいから。

 

じゃあ固定種は何がいいの?

固定種のメリットとしては、

その土地の風土になじんでいるため、環境適応能力が一般に高く、農薬や肥料も少なくて済む。

発芽の揃い・生育の揃いが悪いが、それゆえ収穫期がずれるので長期にわたって収穫を楽しめる。

味にそれぞれ特長やクセのあるものが多く、野菜本来の独特の味わいが楽しめる。

そして、固定した形質の種を採取できる。

という点が挙げられます。

 

F1種だと、次の代ではどんな出来になるか全くわからないので、毎年メーカーから種を購入する必要があります。
その点固定種は、種の生産や価格を種苗メーカーにゆだねられない、というところもメリットと言えますね。

 
 

自家採種をやらない理由

もうおわかりかもしれませんが、

市場に求められているF1種は、売られている種を育てて再び採れる、というものではないからなんですね。

仮にF1種を自分で一から作ろうとしても、相当面倒で手間がかかる上に、発芽率などを維持するのは非常に大変です。

それなら素直にお金を出して、種メーカーの種を買うよ。ということなんです。

 

種を採って育てて出荷、は違法ではありません

品種登録された「種」を、登録者の許可なくの増殖・販売・譲渡することは「種苗法」という法律にふれます。

種苗法は、長い年月と手間、資金をかけて品種改良した登録者の権利を守るとともに、

増殖や販売を契約者に許可する事により得られる契約金を、良質な品種の作物を作る資金源にしてもらうための法律です。

 
これは種と苗に対する法律で、それを育てて収穫した作物についてはあてはまりません。

また、ここで禁止されている「増殖」というのは、「種や苗を採取するために」増やすことを指しており、農家がまた次期に育てるために種を採ることは禁止されていません。

 
 

レッツ自家採種!

種について理解したら、ますます自家採種に挑戦したくなりました。

固定種って、そんなに味が違うのかな…。

食べ比べとかやってみたい。



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