一家だんらんが無価値の日本に住むみなさまへ

2017.10.16


GDPで豊かさをはかる日本

みなさん承知の通り、資本主義の日本では、GDPの大きさで豊かさをはかっています。

簡単に言うと、

「より多くのお金が使われていれば使われているほど豊か」

ということです。

つまり、お金が使われない行為は経済的に無価値ということになります。

 

一家だんらんは経済的に無価値

「家族で居間に集まってわいわい話す」

という時間は、お金が一切動かないので経済的には無価値です。

国をもっと豊かにするには、

みんな居間から出て、

別々の部屋で電気と冷暖房をつけてテレビを見たり

好きな歌手の新曲を買って聴いたり

コンビニでおやつを買ってきて食べたり

ネットショッピングをしたりして、

それぞれがお金を使わないといけません。

 
極端な話、国としては

家でお金を使わずおしゃべりしてる時間が増えると困るのです。

そんな暇があるなら、外に出て働くなり遊ぶなりして、お金を動かしてほしいのです。
 
 

自分なりの「豊かさのものさし」を持って

今のように、どれだけお金が動いているかで国の豊かさをはかり続けていいものなのか。

お金をどんどん使ってもらうために、飽きて次へ、飽きて次へ、というようなものばかりを目立たせる方針はいかがなものか。

それに促されて、どんどんお金を使うためにあくせく働いて、“無価値な”一家だんらんのような時間をけずってしまっていないか。

少し立ち止まって、自分なりの豊かさのものさしは何なのか考えて、それが今の生活で得られないなら、そのやり方を変えないといけませんね。


家計