公開日:2017.10.9
最終更新日時:2017.10.16

「マイナス成長」を目標に掲げた向山塗料(株)がすばらしい。


向山塗料(株)は、山梨県甲府市で

業務用から家庭用まで、塗料の販売をしている社員18名の会社です。

元社長の向山邦史さんの代から行われている、先進的な経営についてのご紹介。

 
 

成長よりも、永続可能な会社に

以前の私は、売上を上げて会社を上場させようと思っていたので、社員の尻をひっぱたくことばかりやっていました。

社員は辞めていく、補充しなくちゃいけないから職安に行く

新たに社員教育もしなくちゃならない、もうぐじゃぐじゃでした。

社員の幸せなんて考えてなかったし、自分もおかしくなっていきました。

 
しかし、社員が幸せにならないことには、会社の経営をしても意味がないことに気がつきました。

そして、永続可能な地球環境と会社をどうやって作るかを考える中で、売上を毎年減らしていくという計画を発表しました。

 

たとえば、リース車両などのリース代がかつての1000万円以上から最高で36万円まで減りました。

電気やガソリンにも気をつけるようになり、社員の努力で年間1500万円もの経費が節約できるようになったのです。

この額の利益は3億ほどの売り上げに匹敵します。それなら売り上げを下げてもいいじゃないか、と平成7年から「前年比92%」などと売り上げ減の事業計画を立てています。

 

環境が悪くなったら住めなくなるでしょう?

いくら儲けても地球を住めない星にしてしまったら仕方ありません。

私は自分の考えを表現したくて会社をやっているので、この思いを基盤に会社経営をしています。

 
 
今から20年以上前に、既に資本主義的な経営に疑問を持って実際に方針を変えたとは…すばらしい。

銀行じゃそんなのあり得ないですね。

売上目標を達成しようが達成しまいが、前年度越えが当たり前。
未だに日本はそんな会社ばっかりです。
 
 

社内農園を設け、「自給自足会社」を目指す

私は世界中を歩いていますが、日本はもうつぶれるなあ、と痛感します。

自分たちで食べる食糧は自分たちで確保しないと、本当にダメになってしまいます。

国がやるべき、と言っていてもらちがあきません。自分たちで自給自足できるようになりたいと思います。

 

具体的な活動として会社から200mくらいの場所で、およそ150坪の農地を借りて、その中で自分が出来る範囲のスペースを決め、それぞれ好みの作物を育てています。

栽培方法もそれぞれ違うのですが、自然農を試したり土壌改良をしたりと様々なことを考えて自然と向き合っております。

自ら作物を育てることで地球に対する感謝の気持ちを持つためです。

 
資本主義に疑問を持つと、やはり行き着く先は農業。
会社でそれをサポートしてくれるとは。

こんな会社に出会えた人はラッキーですね…!

ここに入社するために移住した、なんて人が出てきてもおかしくないほどのいい会社ですよ。
 
 

向山塗料が大事だと考え、行動していること

最後に、56期経営計画書より、ぜひ他の会社にも見習ってほしい経営計画を抜粋。

○大量生産、大量廃棄の現在のままの資本主義、無限競争の経済運営では、限りある地球の資源を早く食いつぶし、地球環境も早く汚してしまうことになります。
私たちは「母なる地球環境に満足してもらえる経営」をすることで、子々孫々まで永続できる循環型社会の実現に努力します。

 

○向山塗料の最終判断基準は「それは子孫にとって良いことですか?」とします。

 
○「もったいない」を合言葉に、必要最小限の費用で会社運営をします。
世間常識の耐用年数は無視し、ものは大事にいつくしみ、修理、修繕を徹底しその命あるかぎり大事に使います。

 
 
こんな会社が、「めずらしい」と思われない社会に早くなるべき。

20年たってもまだまだですね。
根が深い、資本主義社会。

でも、社会は確実に、向山塗料のような会社が一般的になる方向へ進んでいるはず。

おもしろい時代に生まれたものだ!

 
 
参考サイト

向山塗料株式会社HP

スペシャル対談|NPO法人ネットワーク『地球村』

企業の競合相手はNGOになる、「企業」か?「NGO」か?を超えて、向山塗料さんの事例 (2005.05.03)|イーズ 未来共創フォーラム



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