「炭」で暖を取るという選択肢

2017.11.24


わが家の暖房は現在、もっぱら石油ストーブ。

古民家でも本当にすぐに暖まる。

エアコンのような嫌な風もないし、ヤカンも置けるし、見た目も素敵。
 
 

しかーし!

どうしても納得いかないところがある。

それは、灯油を使っていること。

化石燃料。

購入する以外の方法では絶対に手に入れられないもの。

これを使っている限りは、お金のいらない暮らしは不可能なのでは?

というところに引っかかっています。
 

灯油を買うお金がないなんていうことではなく(むしろ安すぎる!)、自分がコントロールできないものに頼っていることに納得できないんだな。

それを言い出したら他にも山ほどありそうだけど。
 

要するに変わり者なんです。
 
 
とにかくそういう背景があって、私はこれほど暖房器具について考えを巡らせているわけです。
 
 

昔の暖房と言えば、「炭」

今は暖房器具としてロケットストーブを使用することを検討し、制作していますが、まだまだいろんな暖房を試してみたい。

ということでまた考える。

お金のいらない暮らし方は、昔の人の暮らしを参考にするのが一番。

ってことで行き着いたのが、炭。

火鉢、囲炉裏。
 
 

結論から言うと、暖房には不向き。

薄々気付いてはいたけれどやはりか。 
 

炭は、調理用

炭の特徴を上げると、

・薪のような炎が立たない

・煙がでない

・燃焼時間が長い。

・火力が安定している。

・燃焼温度を調整できる。

ひとことで言うと、扱いやすい。まさに調理向き。

暖房に必要な、熱放出量は期待薄なのです。
 

そして何より、燃料としては効率が悪い。

というのも、木炭をつくる過程で、実は かなりの熱エネルギーを消費しています。

それを考えれば、そのときの熱エネルギーを暖房に使う方がよっぽど効率がいいというわけ。

ロケットストーブのほうがいい。
 
 

練炭ってやつがすごいらしい

あれで有名な練炭。

練炭について調べてたから、今履歴がとてもあれです。

こいつ、調べたらすごいやつでした。
 

直径11.5cm、高さ12cmの4号と呼ばれる一般的な練炭は

価格:2〜300円

重さ:1kgちょい

燃焼時間:最大14時間程度

燃焼温度:最高800度程度

だそうです。
 
…14時間!?!?

半日燃え続けるって、とんでもない持久力だ。

そう、練炭の一番の特徴はその持久力

火力が最大になるのは着火後2〜3時間経ってから。

それまでゆっくりゆっくり燃えていきて、ゆっくりゆっくり弱まっていく。

これを有効に使えるのは、屋台での焼き物や、キャンプでの鍋なんかの

ゆっくりでもいいから長持ちしてほしいとき。

家で使うと、早く暖まりたいときにゆっくり暖まって、外出中に火力MAX!

ってことになってしまいます。
 

うーん、やはりこれも暖房には不向き。

しかも、練炭って実は化石燃料。

石炭を粉末にしてから成型して作られているものなんです。

…そもそもダメじゃん。
 
 
暖房の研究はまだまだ続く…

 
写真使用:火鉢 – ブログ|田舎暮らし、ときどき旅 | フリーライター和田義弥