太陽光発電は無駄?お金儲けの道具?騙されている?


私が住む地域には耕作放棄地がたくさんあるのですが、ここにどんどん太陽光パネルが建っていってるんです。

 

正直、放棄地より見た目が悪いです。

 
放棄地は草を刈ればきれいになりますが、太陽光パネルは刈れません。

あえて載せませんが、今はここにも太陽光パネルがずらっと並んでおります…。

 
 

太陽光発電システムについて超簡単に説明

現在の太陽光発電システムのキーとなるのが、「固定価格買取制度 」

その名の通り、つくった電気を国が固定した価格で買い取ってくれるという制度です。

国は2030年度に、発電全体のうち22~24%は再生可能エネルギーで賄うことを目標に掲げました。

その目標達成のためには、多くの企業に太陽光発電に参入してもらわなければなりません。

そこで国は、企業が巨額の投資をしても十分にもうかるような、高い価格で電気を買い取ることにしたのです。

その金額というのが、

制度開始の2012年が40円、
13年36円、14年32円、15年29円、16年24円、

そして今年が21円です。

 

またこの制度によって、国の代わりに買取に応じることになる電力会社は、その買取りにかかる費用を消費者に負担させることができることも定めています。

その徴収金を「再生可能エネルギー発電促進賦課金 (再エネ発電賦課金 )」といいます。

この再エネ発電賦課金は、標準的な世帯においては負担額が700円、世帯人数が多いご家庭やオール電化のご家庭の場合はひと月1,300円を超えるような場合もあるそうです。
 
 

なぜ下がり続けているのか

簡単に説明すると、

企業の参入を増やすため高い金額でスタート

多くの企業が太陽光発電事業に参加

電気の買い取り費用が膨張

消費者の賦課金負担も増大

公平性に欠けることや、家計への負担が大きいなどの国民からの不満がつのる

これ以上の負担増大を避けるため、買取価格を下げて参加企業を減らすことを試みる。

というわけ。

これだけ価格が下がっても企業は儲かるの?という疑問に対して国は、

「太陽光パネルの生産コストは年々下がっているので、この水準まで買い取り価格を下げてももうかるはず」

と説明しています。
 
 

しかし現状は…

太陽光発電の事業者によると、「今の価格ではやっていけない」という声が多いとのこと。

制度開始頃のような参入メリットがなくなり、太陽光の発電量が伸び悩み始めているのが現状です。
 
 

結局、世の中のためになっているのか

太陽光でつくられた電気が売電されるとき、どういう動きをしているか知っていますか?

自宅で消費した後に余った電気が売電に回るわけですが、下の図のようにその電気が電線を逆流して

近所(多くて10件程度の範囲)の電気を必要としている家で消費されます。

 
しかしそのときに電気を必要としている家がなければ、蓄電設備が存在しないため「送電ロス」として使われず消滅してしまうのです。
 
 

得する人が、必ずいる

結局そこに尽きると思う。

実際に開始数年で不満が出てくることでもわかるように、「国民のため」というにはあまりにもずさんな仕組みですし、

どこかにきちんと利益を享受している人がいるからこそ、ここまで急激に広まってきたんだと思うのです。
 
しかし、どうしようもないといえばどうしようもない。

私自身は、電気代がどれほど上がろうとも影響をうけないような暮らしをしたい。

太陽光発電で何が… “買取制度”導入5年|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本