公開日:2017.12.24
最終更新日時:2017.12.28

メガバンクは潰れると思う。元メガバンク銀行員より


メガバンクを退職してもうすぐ一年。

先日、こんなニュースが。

3メガ銀行の大リストラ、中間決算に見る「構造不況業種」ぶり | Close Up | ダイヤモンド・オンライン

3社は今後そろって大規模な店舗の統廃合や人員・業務のスリム化に本腰を入れる。その結果、みずほFGの1万9000人に加えて、三菱UFJFGで9500人、三井住友FGで4000人、3社合計で3万2500人もの人員が浮く
ことになる。

(中略)

構造不況業種化した銀行業

今年10月24日、日経平均株価は過去最長となる16連騰を記録した。
また、11月9日には約26年ぶりに2万3000円の大台を一時突破。
さらに、17年9月期決算の発表では、過去最高益を更新する上場企業が相次ぐなど、最近は景気のいい話に事欠かない。

それにもかかわらず、そして、バブル崩壊やリーマンショックといった金融危機がない“平時”にもかかわらず、銀行業界の国内トップ3行が大リストラの断行を迫られている。

その姿は、「構造不況業種」と呼ばれるようになった銀行業界の苦境を如実に映し出している。

 

メガバンクに勤めていたものから言わせてもらうと、「でしょうね。」という感じ。

 

どんどん飛ばされる若手行員

2015年頃から、急に若手行員が他社に飛ばされるという人事異動が行われるようになりました。

具体的に言うと、三井住友銀行から、SMBC日興証券や三井住友信託銀行に3年目から8年目ぐらいの若手(特に個人向け資産運用担当)が急に異動させられるのです。

 
当然その対象となった行員からは

 
「は?詐欺じゃんこんなの…」

「なんで銀行に入ったのに証券会社で仕事しなくちゃいけないの?」

「家族になんて説明すればいいの…」

「もう辞める。」

 
という声が出てくるのですが、上司は「期待されている証拠だ」「成長して戻ってきてくれ」という苦しい言葉で問答無用で送り出します。

実際にそれを機に辞めた人も多くいます。
 

会社側の本音はきっとこう。

「儲からない部署に人を集めすぎたので、外に出てください。」

「また儲かりそうな状況がきたら戻ってもらいますね」

「(あわよくば自己都合で辞めてくれ…)」

 

私は幸い?その対象にはならなかったのですが、

あぁ、もうこの仕事を極める意味は無いな。

と確信するきっかけとなりました。
 
 

時代錯誤な事務作業

お客さんに気持ちよく帰ってもらうことよりも、銀行として正しい書類作り(ほとんどが形式重視)をすることが大切で

それを遂行するためだけに、膨大な手間と紙と時間(従業員+お客さんの)を使い続けることをなんとも思わない体質。

タブレットを導入したりと、最近かなり事務作業の効率化が図られているらしいですが、おそらく根本的な部分は変わっていません。

紙のほうが慣れてるし、タブレットの扱いを覚え直すのは面倒だし不具合があると困るのでほとんど紙でやる。

結局、最初から最後までタブレットで完結させることはできないので逆にやりにくい。

とかそういう状況。

もっと徹底的に、お客さんの手間を省けるように取り組んでいかないと確実に顧客は減っていきます。

 
私は退職後メイン銀行をネット銀行に替えましたが、改めていかに無駄な労力をかけていたかがわかりましたね…。

まぁそもそもターゲット層が違うと言えばそうなのですが。

今のメガバンクは紙じゃないと信用しないような高齢者で支えられているので、いずれそこの基盤が弱っていくのは明らかです。
 
 

ネームバリュー頼りの経営

これに尽きる。

三菱東京UFJ銀行

みずほ銀行

三井住友銀行

という名前でなんとかお客さんを引き止めているだけで、はっきり言って中身はすかすかです。

「絶対ネット銀行のほうがいいでしょ」

「うちの商品?買うわけない買うわけない。」

という従業員同士の話が普通に聞こえてくる職場。

お客さんがメガバンクを好いてくれているからこそ成り立つ営業ばかりで、本当に賢いお客さんならその中身の薄さにすぐ気付いて他を選ぶはずですから。

 

メガバンクが世の中のためになるのは、運営方針を大きく変えるとき

フィンテックの進歩や仮想通貨の広がりに伴って、確実にメガバンクの地位は揺るいでいくでしょう。

冒頭で紹介したニュースの中では金利の低下による利益の低迷と書かれていましたが、根はもっと深いところにあります。

今の銀行本位のサービスでは、メガバンクはお客さんを失って潰れる。
 

そうなる前に、今回のようなリストラや業務改革が行われるのでしょうが、そこで損をするのは振り回される従業員です。

私はそうはなりたくないので早々に抜け出した、ということです。

 
今から5年ぐらいでまた大きく銀行組織が変わるでしょうね!
動向が楽しみです。

 

 

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