家づくりは最高の勉強方法だ


家の改築について調べたり聞いたり考えたりしていると、つくづく思う。

「家づくり」ってすばらしい教材。

小さな小屋だとしても、住むためのスペースをひとつつくるだけで、あらゆる分野に活かせる知識・技術、考え方が身につく。

安全な家をつくるための計測、計算

家に使う材料の質、値段

プロに依頼するときの人件費

昔の人の技術のすごさ、機械のありがたみ

 

あげだすとキリがない。

 
 

同じ設計の家でも、建てる場所によって起こる問題は違うだろうし、進めていく中でたくさん悩み、考え、工夫する場面が出てくる。

学校のテストのための勉強とはワケが違う。
自分の住む場所をつくるのだから必死だ。

 

つくる過程だけでなく、つくった後もメンテナンスに気がいくようになるし、壊れても直し方がわかる。

床を歩くとき、床下が“見える”

洗い物をするとき、排水が“見える”

もっと言えば、他の建物のことも気になってきて、どんどん“見える”ようになる。

こうなればもう止まらない。

誰に教えられなくても、自発的に学び続けるに違いない。

 
 

二十歳になったらいえをつくろう

いえづくり教習所のコンセプトだ。

そんな風習ができたら素敵だろうな。

「いえづくり教習所」は、

自分で家をつくるために必要な建築知識と大工技術を身に付けることができる実践的なスクールです。

 

車に乗らないといけなくなる運転免許なんかより

大事な時間を小銭に替えるバイトなんかより

就職のため大学なんかより

こちらのほうがよっぽど有意義な時間とお金の使い方ではないかと今になって思う。