銀行員時代、上司に「営業はもうやりたくない」と言ったときの話


なぜ銀行の営業が嫌だったのかは銀行員時代カテゴリでさんざん語ってきたので割愛。

過去記事


 

どんなタイミングで、どんなふうに伝えて、どんな反応が返ってきたのかというお話。
 
 

朝会の直後、上司を呼び止める

銀行の営業担当という仕事について考え抜いて、これは続ければ続けるほど時間を無駄にすると確信した私。

週明けに行われる朝会を「いったいいつまでこんなこと続けるんだこの人たちは…」という心の声を抑えながら、なんとか無事に終える。
 

そして会議室から出ていく営業担当を見送った後、いよいよ心のうちを伝えるべく上司を呼び止める。
 

「支店長、今お話いいですか?」

「ん?どうした」

「今日の朝会でもそうなんですけど、内容が全然自分のことのように思えないんです。


営業担当としての意欲がなくなってしまってるので、このままじゃ周りにも迷惑がかかるので今後のことを相談したいです。」

「…意欲がなくなったっていう理由は?」

「扱ってる商品を売りたいと思えないんです。自分なら買わないな、というふうに考えてしまうんです。


売れたときも全然うれしくなくて、逆に「あぁ、買っちゃうのか」とモヤモヤして、断られると「おぉ良かった」と安心しているような状態です。」

「それは商品全部か?」

「全部というわけじゃないですけど、自信を持って売れるのは、こっちに手数料が入らないものだったり、支店の方針とは合わないものばかりです。」

「それでもいいから自分の納得のいく商品だけ集中して売ってみたらどうや?」

「今ここでそれができても、新商品が出ればそれを売っていく方針は変わらないでしょうし、今後ずっと続けていくのは難しいと思います。」
 
 

とにかく、営業担当から外してもらうことだけを考えて話をしました。

営業以外であれば、不正などをした人たちが行かされる電話センターのようなところでもいい、という覚悟でした。
 
 

「わかった。人事部へ話をしておく。」
 

で、人事部へ。
 
 

同じことを伝えると

「まだ若いので、もう少し頑張ってみてほしいと思っています。

融資部門を経験してみてからでも遅くないと思いますよ。」

という声をかけていただき、直後の異動で融資部門へ。
 

銀行でこんなわがままが通ることは普通ないので、周りに「希望したら異動させてくれた」などと言わないように。

と念押しがあるほどの異例対応だったようです。

というか、そもそもそんなわがままを言う人が他にいないっていうのが理由なんでしょうけど。
 
 

これでやっと営業担当から離れることができたというわけです。

めでたしめでたし。
 
 

まぁその異動の半年後に退職しちゃうんですけど…!!

とにかく、納得いかないままだらだらと仕事を続けるような時代じゃないってこと!
 

まだ銀行員を続けてることを想像するとゾッとしますね…