昔の人はどうやって草刈りをしていたの?草刈機がない時代の草刈りとは。


この季節になると、そこらじゅうから聞こえてくる草刈機のエンジン音。

ふと思った。

草刈機がない時代って、どうやって草を刈っていたんだろう…。

草を刈るべき土地の面積は、昔の方が大きかったことは明らかだ。

もちろん今のような高性能の防草シートもないだろう。

伸ばしっぱなし?

…鎌で手刈り?

いやぁ…絶対無理でしょう。

ところが、Facebookでこんな投稿を発見。

要約すると、

広島県北の農家に残っている、江戸時代後期から昭和までの草刈りの量を記録した帳面に

年間1000駄(重さにすると、60トンほど?)以上の草を手刈りしていた記録がある

とのこと。

とんでもない作業量ですよ。

ちなみに、約1ヘクタール(10,000㎡)の面積での記録だそうです。

ただ、ここで言いたいのは「うわー大変!昔の人はすごいねぇ!」ということではなくて、

昔の人にとってはその作業が必要だからやっていたということを言いたいのです。

その時代では、

刈った草を牛の飼料や敷料として使う

糞尿とともに発酵させて堆肥にする

田畑に入れて肥料にする

つまり、農家にとって、刈ることのできる草が無いということは死活問題なのです。

どこまで草を「刈らせてもらえるか」という取り決めもあったんだとか。

これを聞いて、私は「農家らしくてかっこいいな!」と思うわけです。

でも今の農家は、

「仕事だから」

「刈らないと周りに指摘されるから」

「補助金が出るから」

みたいに言う人がとても多くて、能動的じゃないのがなんかかっこ悪い。

今は昔のように自分で作らなくても肥料が手に入る時代なので、絶対にやらなくてはいけないわけではない。

なのであれば、本当に嫌ならやらなくていい方法をもっと必死になって考えるべきだし、考えないなら文句たれずにやってほしい。

と思うのですがいかかでしょうか?

と、誰にもやれと言われてないのに、褒められもしないのに、もくもくと鎌で庭の草を刈る妻を見て思うのでした。