これだけ便利になったのに、なぜ僕たちは忙しいままなんだろう。


おかしい。

 

絶対におかしい。

 

 

おじいちゃんおばあちゃんの時代に比べたら、それはもう挙げだすとキリがないほどいろんなものが便利に、簡単になったはずだ。

 

ご飯はボタンひとつで炊ける。

お風呂も洗濯も空調もそう。ボタンひとつ。

その場にいる必要はない。

 

一時間もあれば数十キロ先まで息ひとつ切らさず行けるし、

人に会いに行かなくても話せるし、渡せる。

 

何をするにも時間が要らない。

ここまで来れば、日本中の人が「暇でしょうがない!」と嘆いていてもおかしくない。

 

だけど現実はどうだ。

 

「暇でしょ?」と聞かれて

「暇です!」とニコニコして返事する人を私は自分以外知らない。

 

私は暇だ。

かと言って、「暇でしょうがない!」と嘆いているわけではなくて

空いている時間で好きなことをたっぷりやっている。

 

誰かにやれと言われて仕方なくやっていることなんてほとんどない。

 

 

これだけ便利になったのに、なぜ僕たちは…いや、あなたたちは忙しいままなんだろう。

 

それはきっと、そうなるように社会ができているからだ。

 

どういうことかと言うと、

まず、便利にな生活を送るには、炊飯器、ユニットバス、洗濯機、エアコン、車、携帯を買わないといけない。(常に最新のものを)

 

そして、それらのおかげで空いた時間はというと…

あらゆる企業に徹底的に狙われる。

 

おしゃれなコーヒーショップ

流行りの服

おもしろいゲーム

手軽なネットサービス

 

それで済めばまだいいが、

 

大人になれば新聞は読むものだ

車は買うものだ

家はローンを組んで買うものだ…

 

こうして、せっかく空いたあなたたちの時間は、あっという間に食い尽くされる。

 

つまり、そういうもののために常にお金が必要で、稼ぎ続けなくてはいけないから忙しいというわけ。

今の社会は、みんながお金を使えば使うほど豊か“ということになっている”ので、社会全体がそうなるように動いている。

 

あなたたちは知らないうちにそこに巻き込まれて、あくせく働いている。

 

一部の人は、「いつ気づくんだろうな、この人たちは…」と、田舎でのんびり過ごしながらそれを眺めている。

 

 

というのが私の見解であります。

 

あなたの見解をお聞かせ願いたい。