公開日:2018.7.12
最終更新日時:2018.7.12

その行為は、被災者のためになっているのか。偽善ではない、本当にやるべきこと。


今回の大雨で、広い範囲で被害が出ています。

テレビ、ラジオ、SNS等で、その悲惨な状況が毎日伝えられています。

 

と同時に、なんとか被災者の力になろうと動き回ってくださっている方も多くいらっしゃいます。

 

 

この状況に、無礼を承知で言わせていただきたい。

あなたのその行動は、本当に世の中のため、被災者のためになっているのか、ということを。

 

 

「とにかく被災された方の力になりたくて。」

と、道具も救援物資も知識も持たずに被災地にやってきて、被災地に迷惑をかけるというバカ者が大勢いることは以前から報道されていますが、

それ以外でも、支援とは言い難い“良かれと思って”の行為がたくさんあるのです。

 

 

私が広島に住んでおり知り合いが多くいるため、今Facebookをのぞくと、道路状況や、救援情報で溢れかえっています。

 

それ自体悪いことではないのですが、

果たして、その情報を必要としている被災者は、充電が十分にされたスマホで、のんびりFacebookを眺められる状況にあるのでしょうか。

被害に遭わなかった人が、良かれと思って一方的に発信しているだけではないでしょうか。

 

 

もっと言うと、まさに大雨が降っている最中に、

「川が溢れそうです!みなさんすぐに避難してください!」

と、ご丁寧に写真付きでFacebookに投稿している人もいました。

 

そうやって危険を冒してまで情報提供をする行為。

そしてそれに対して

「すごいですね…!ありがとうございます!危ないですから○○さんもお気を付けて!」

とコメントをすること。

 

このやりとりで一体誰が救われるでしょうか。

 

写真を撮っていい状況ではないのです。

お礼ではなく、全身全霊の叱責を送るべきなのです。

「何をやってるんだ!死んだらどうするんだ!」

と。

 

 

あげくの果てに、

「レスキュー隊の服を着た窃盗集団がうろついているから注意しろ」という本当か嘘かもわからない情報が“良かれと思って”拡散されて、混乱を招いているそうです。

 

 

「やらない善よりやる偽善」という考え方は確かに間違ってはいません。

しかし、その善(偽善)が迷惑行為となっていることも多くあることを知らなくてはいけません。

 

 

100人の人が困っているところに、急に10食分の食料を持ってこられて、どう配れと言うのでしょうか。

濁流を映したその写真や動画は、「このぐらい近くにいても大丈夫」という報告になっているのではないでしょうか。

あなたが拡散しないと、その道路状況の情報は途絶えてしまうのでしょうか。

 

 

「良かれと思って」が通用する状況ではないのです。

 

 

 

では今本当にやるべきことは何か。

自分が被災者にならないように徹底的に準備しておくことです。

 

 

被災者の力になろうという人が、たくさん被災地に集まってくることは確かにすばらしい。

しかし、それが“見慣れた光景”になりつつあることは決して褒められるようなことではないのです。

 

普段から皆が自然を甘く見ないことを胸に刻み、知識を蓄え、準備を怠らないこと。

誰にも「いいね!」をもらえず寂しいかもしれませんが、それが何よりも大切なことだと私は思うのです。

 

 

これから台風がやってくる季節に入ります。

毎年のように「被災地」が増えていくこの国は、もう少し賢くならなければいけません。



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