【受験戦争】私がセンター試験を受けたときの話【猛勉強】
明日、明後日はセンター試験。
私が受験したのは2009年。10年たった今でもこの時期はなんだかソワソワしてしまいます。
メガバンクを辞めて田舎で農業、という道を選んだ私は受験生のときどんな経験をしたのか、という話…。
高校は、いわゆる進学校に通っていた私。
廊下や階段のいたるところに「第一志望堅持」という貼り紙がされていたのをよく覚えています。
冬になると学校全体が受験モードになって、勉強のこと以外ほとんど話さなくなるような学校でした。
勉強時間は人にもよりますが、私は秋ごろからご飯とお風呂のとき以外、起きている時間は全て勉強していました。(誇張ではなく)
それがすごいと思われないぐらいの雰囲気だったんです。
それでも当時から自信家だった私は、クラスで一番勉強していると自負していました。
早寝早起きは欠かさなかったので夜の勉強時間は少なかったかもしれませんが、夜遅くまでやる勉強なんて無意味だと確信していたし、自宅勉強派だったので、塾に行って勉強した気になっている人たちに負ける気はしませんでした。
そんな私でもセンター試験間近になると結構ハラハラドキドキしていて、勉強よりもとにかく精神を平常に保つことを意識していました。
大げさじゃなく「これで今後の人生が大きく変わる」と思っていたんです。
へたに過去問をやって低い点数を取ってしまったらパニックに陥りかねない状況でした。
それでもなんとかそうならずセンター試験当日を迎えました。
会場の学校に到着して私がまずやっていたのが、学校探検。
ほとんどの学生は単語帳や勉強ノートを見たり、友だちとおしゃべりしているのですが、私はこういうときいつも会場を探検します。
これも平常心を保つためのテクニックで、へたに勉強したり他の人と話したりしてしまうと、何かの拍子で不安な要素が出てきてしまったりするんです。
そんなリスクをおかすよりも、会場と仲良くなる(?)ためにいろんなところを見て回って、よりリラックスして試験に挑む準備をしたほうがいいんです。
暖房がきいていて人が多い教室でじっとしていると頭がぼーっとしてきますしね。
で、いよいよ試験開始。
1日目は日本史・国語・英語でした。
日本史は単純に覚えているか覚えていないかだけなので、特に問題なく終えました。(と言いながら一番点数が低かった!)
問題は国語と英語。
200点満点なので結果に与える影響がかなり大きい教科です。
ドッキドキで挑んだ国語。
ここで完全に波に乗りました。
今までにないぐらい内容が頭に入ってきて、テスト回収時には小さくガッツポーズをしてしまうほどの手応えでした。(結果、自身の過去最高点)
正直、2日目も含めて後のことはあまり覚えていません。
この国語の勢いで乗り切った、という感じでした。
帰宅して母に出来ばえを聞かれて「んー、わからん」と答えて不安にさせたことだけ覚えています。
テストの翌日は、学校でみんな集まって自己採点をします。
受験生にとっては結果発表並みに緊張するイベントです。
この日は荒れました。
教室でこんなにも悲鳴が上がるのはこの日だけでしょう。
(毎年言われている気もしますが、)2009年のセンター試験は奇問が多かったらしく、「第一志望堅持」を守れない人が続出しました。
私はなんとか堅持して、二次試験に挑むことができました。
(私のセンター試験の結果を聞いて「いいなぁ〜」と言うクラスメイトに対して「お前の勉強が足りてなかっただけだろ」と思っていたのは今だから言えること。)
そろそろ飽きてきた人も多いと思うので、はしょりましょう。
二次試験のこともあまり覚えていません。
できたともできなかったとも言えない、という感じでした。
試験結果はハガキ1枚で知らされました。
学校から帰宅すると
「まもるー、ハガキ1枚で来てる…。これあかんのちゃうの?」
と言う母の不安な言葉。
半分諦めながらハガキをぴらりとめくると「合格通知」の文字が。
「嘘でもいいからぶ厚い封筒で送れよ!!」と母と一緒に軽くキレました。
担任の先生には「へぇー、よく受かったなぁ」と言われて、あまり期待されてなかったことを後で知りました。
そんな感じで私の受験戦争は終わりました。
合格したから今こうして自慢を交えながらごちゃごちゃ書いていますが、最終的には運が良かったということに尽きると思います。
精一杯努力をして、試験当日にたまたま元気で、たまたま平常心で、たまたま問題が解けたからひとつの成功体験となっただけ。
どれだけ努力をしたって、たまたまパニックに陥ってしまったらそれは「努力をしたのに報われなかった」という最悪の失敗体験となってしまいます。
だから、私は最悪の失敗体験になる可能性があるこの受験という文化に対して肯定的ではありません。
もちろん、受けたくて受ける試験は別です。
でも現代の大学受験は、本当に生徒たちが受けたくて受けている試験とは到底思えないのです。
学生にとっては実質その道しか与えられておらず、「落ちたらオワリ」なんです。
そんなのあまりにも残酷じゃないですか。
もしあのときうまくいっていなかったら…と思うと今でもゾッとします。
自分の運に感謝しながらの現在の田舎暮らしなのであります。
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