地域おこし協力隊に採用されたけど辞退した人に理由を聞いてみた
私がよくお世話になっている、地域おこし協力隊。
3年間、給与をもらいながら市の職員として地域のために働くお仕事です。
週に3日休みがあったり、独立に向けた準備にも取り組めたりと、比較的自由度の高い職なのではないでしょうか。
もちろん、税金から給与が支払われているというプレッシャーのようなものはあるかもしれませんが、移住を促進するツールとしてはとても優れた仕組みだと思います。
が、当然プラス面だけではありません。
この度、ある地域で地域おこし協力隊に採用された後に辞退することを決断した方に、その理由を聞いてきました。
理由はずばり、「面接の雰囲気が悪かったから」だそうです。
ひとことで言うならば、圧迫面接。
市のオエライさん(おそらく別に偉くはない)がズラッと10人近くならんで座っており、ただただ質問に応えさせられる。
どんな仕事をするのか、どういう人と働くのかをイメージしづらい状況だったそうです。
本当に協力隊として迎え入れてその後定住してほしいなら、
どうすれば素敵な地域だと思ってもらえるかを考えて、
オエライさんを面接官からはずして、協力隊の現役・OBを入れるとか、
逆に協力隊に対する質問をしやすい雰囲気をつくるとか、考えますよね?
それがされてないってことは、「協力隊になってもオエライさんの言うことを聞いていろいろやらされる地域なのかな」と思ってしまうのも当然です。
地域おこし協力隊の面接って、地域が人を選ぶ場ではないと思うんです。
協力隊希望者が、「この地域は“おこす”に値する地域だろうか?」と判断するための場なんです。
オエライさんがのさばっている状態が放置されている地域なんて、「あ、変わろうという気はないんだな」と思われて終わりですよ。
「そんな面接でもかまわず入ってくるような変人でなければ協力隊なんて務まらない!」
と言われればそれまでですが。
どこの地域でもそういうことが行われているとは限りませんが、せっかくこんな素晴らしい仕組みがあるのに本当にもったいないですよね。
私の住む安芸高田市でも、圧迫面接が行われていると聞きます。
今年の募集もきっとそうなのでしょう。
ちなみに去年の採用はゼロでした。原因が圧迫面接かどうかはわかりませんが。
そんなことでは人に面接を受けることを勧める気すら起こらないですよね…。
協力隊のみなさん、地域住民が素敵な人であることは確かです!が、その「変わらない部分」が存在していることは否めません。
もっと危機的状況にならないと、安芸高田市も変わらないのかもしれませんね。
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