市議会議員はなぜ年寄りばかりになってしまうのか


市議会議員って、年寄ばっかりですね。

私の住む安芸高田市の市議会議員の平均年齢は、64.9歳。

 

あかんでしょ。

5人が70歳越え。

 

そりゃあ中には、「ほんとに60代ですか!?」というような柔軟な発想を持つ方もおられるとは思うのですが、

基本的に60代は60代、70代は70代でしょう。

 

この年寄りに任せちゃっていいのか…?と考えてしまう。

政治に対して誰もが感じる疑問だと思う。

これは地方に限らず国政でもそうだけど。

 

そもそもなんで市議会議員ってこんな年寄りばっかなの!?というお話。

 

 

 

市議会議員は不安定

市議会議員の任期は4年。

当選した4年後には何もしなければ無職です。

働き盛り、稼ぎ盛りの20代、30代にとっては4年ごとに失業のリスクがつきまとう道は、そう簡単に選択できるものではありません。

 

そもそも、一回目の選挙に挑むリスクが大きすぎます。

今の仕事を続けながら選挙運動をして、当選したら議員に、落選したらそのまま仕事復帰、なんて甘いものではありません。

一部休職を認める企業もあるそうですが、選挙に挑むときには仕事を辞めて運動に専念することがほとんどです。

 

独身ならまだしも、家族がいれば当然了承が必要になりますから、さらに議員のハードルは上がります。

 

 

人脈の差

年寄りは単純に長く生きているのでその分人脈も広いです。

特に地方選挙となると、いわゆる地域票の割合が大きくなるので、「その地域の人にどれだけ認知されているか」で選挙の結果が大きく変わってきます。

 

年をとった人ほど地域で何かしらの役を担っていたりするため自然と認知度も高まっていくのに対して、20代、30代ではよっぽどのことがない限り「あぁ、あそこの息子さんね。」ぐらいにしか思われません。

 

それで年寄りに勝つのは至難の業です。

 

若者は都会へ

「選挙に出てやるか!」という野心のある若者の多くは都会に集中します。

地元に残って勝算の少ない市議会議員になろうとするなんて、よっぽどの変わり者だと言わざるを得ません。

 

 

 

つまり、20代、30代で市議会議員になれる人というのは、

 

失業のリスクに動じないための精神力、経済力、計画力を持ち合わせ、

その地域ですでに何かを成し遂げて一定の認知度があり、

都会に出ず(または戻ってきて)その地域に住み続けている人

 

ということになります。

 

 

まぁなかなかいないよね…!

しかしここに当てはまる人は積極的に挑戦して、政治を少しでもかき混ぜることができれば世の中少しずつ良い方向へ変わっていくのではないかと思います。

そうすれば政治に興味を持つ若者も増えてくるだろうし…。