日本テレビ「スッキリ」から取材依頼が来たけど断った話


今年の夏、一家だんらんあてにこんなメールが届いた。

 

突然のご連絡失礼致します。
日本テレビで「スッキリ」という朝の情報番組を担当している〇〇と申します。

今回、「田舎暮らしの理想と現実」という、田舎暮らしを考えている人、

憧れている人が、田舎暮らしの先輩から「都会と田舎のギャップ」や「失敗談」を聞いて

失敗しないように勉強するための企画を予定しております。

そこで、田舎暮らしについて一度お話を
お伺いできないかと思い、ご連絡差し上げました。
お返事いただけますと幸いです。

 

ほー、いよいよ来たかと。

そりゃあこちらとしては多くの人に知ってもらうに越したことはないので

「喜んで。」と返事させていただきましたよ。

 

ただ、ちょっとこの時点でちょっと嫌な予感はしてたんです。

『失敗談』を聞きたい…?私に聞かれてもないけどな…」と。

 

まぁそれだけで断るのもおかしいのでとりあえず静観。

 

そしたら「とりあえず電話で聞きたい」と言うわけ。

極端な電話嫌いの私なので、「今どき電話取材かよ…(チッ)」なんて思いつつも受けてみることにしたんです。

 

で、電話したんですけどとにかく「失敗談」を聞きたがるんですね。そういう企画なんだから当たり前なんですけど。

でもほんとに全然ないんです。絞り出して「思ったより寒かった」とか、「虫が苦手な人は大変じゃないですか?(苦手じゃないから知らんけど)」ぐらい。

 

そしたら向こうも必死になってきて。

なんか田舎暮らし失敗あるあるをどんどん挙げるんです。

「ゴミ出しでトラブルになった」とか「地域の行事で休日がつぶれる」とか「買い物や遊びに困る」とかないですかね…!?

みたいな。

 

で、挙句の果てに「周りに田舎に移住して悩んでいる人いないですか?」って言うんですよ。

 

そこで私は悟ったわけです。

「あ、これゴールは決まっててそれを喋る人形が欲しいだけだな。」と。

 

で、こう言ってやったんです。

残念ながら?周りには移住に満足している人ばかりですね…!

「失敗しないための方法」ならお役に立てそうなのですが。
ご希望にそえず申し訳ありません。

 

そしたら意外にも「失敗しないための方法」に食いついてきて、一応丁寧に回答したんですよ。なんせ移住アドバイザーですから。

 

そしたら10日後ぐらいにメールが来ました。

今回は別の地域で取材を行うことになりました。
ご協力いただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

 

フッ、まぁそんなもんだろうな…。

 

 

ここで私が何を言いたいのかと言うとですね…

 

テレビ出たかった!!

 

…じゃなくて、

 

「私、田舎に移住して失敗しました!」って言ってテレビに出るやつなんているか!?

ってことなんです。

 

つまり、私の移住先は来たら失敗しますよーってテレビで紹介するってことですよ?

そんな取材受けるなんてろくなやつじゃないですよ。

テレビ局も、その地域への迷惑とか考えないのかね?

 

地域名をふせればいいのかもしれませんが、私の場合調べればすぐわかるじゃないですか。

地域の人にもすぐ知れ渡るし。

 

 

実際にこの企画が通ったのかは知りませんが、テレビ局って暗愚だなーと改めて思いました。

 

 

でもテレビは出たいね。今の時代でも発信力NO.1ですから。

テレビは見るものじゃなくて出るものです。

 

 

※「断られた話」、が正しいですね、はい。