「田舎には仕事がない」という風潮は”求人がネットに載らない”ことが原因


地方移住の話題になると、必ず出てくるのが「田舎には仕事がないから移住出来ない」という話。

 

けど、移住希望者への仕事を探して回るとありがたいことに、「ここが人を欲しがっている」「うちでよければ」みたいな話が結構出てくる。

この求人募集が移住希望者の目に始めから触れていれば、「田舎には仕事がないから移住出来ない」なんて言われることが無いのになぜこんなことが起こるのか。

 

結論から言うと、タイトルにも書いたようにその求人がネットに載らないからである。

ではなぜそれらはネットに載らないのか。

 

雇用する側が、ネットで求人募集をする手間やリスクを避けているというケースがよくあるからだ。

 

うちがネットなんかで募集してくる人がいるのかねぇ…

ネットに載せるには募集要項をつくって提出しないといけないので面倒だ

不特定多数の人が見るので、変な人に来られたら困る

などと考えて、ネットに求人募集を出さないのだ。保守的な田舎ならでは、とも言える。

 

田舎の求人は、知り合いからの紹介で消化されることが多い。

その方が安心感があるし、言葉は悪いが適当でも許されるからだ。

かと言ってとんでも職場ばっかりなわけではない。むしろ、地方移住を希望するような人にとってはありがたい”ゆるい”求人もあったりする。

 

でもその仕事とは、地域の外からでは”見えない”ので出会うことはできない。中に入ってきて初めて出会える仕事なのだ。

もっと言えば、もともと人を雇うことを考えていなかったところでも「そんな人がいるなら」と、仕事を与えてくれることだってある。

だから、外からネットだけを見て「やっぱりろくな仕事なさそうだな」と判断するのではなくて、実際に地域へ行って相談してみることが重要。

もちろん、移住希望者とその求人をつなげてあげる存在も。

 

まだまだ課題の多い、地方移住問題である。


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