公開日:2020.1.27
最終更新日時:2020.1.27

世界一安い水耕栽培「EZ水耕」は儲かる?


こちらの記事でも書きましたが、水耕栽培の一番のデメリットと言えば初期投資に大きな費用がかかることです。(会社規模なら数千万~数億)

 

今回取り上げるのは、その最大のデメリットを解消した世界一安い水耕栽培として知られている「EZ水耕栽培」です。

 

一般的な水耕栽培に必要な設備で特に費用がかかるのが

大型ビニールハウスの建設費

液肥を循環させるための配管工事費

大量の水を送り出すための大型のポンプ

ですが、EZ水耕ではそれらがすべて必要ありません。

 

EZ水耕では、水を張った水田に、野菜の苗を植えたパネルを浮かべるだけ。

youtube「EZ水耕とは / 株式会社セプトアグリ」より

 

野菜の成長に必要な肥料は、事前に苗の根元に備えられており、自然に必要な量が溶け出していくようになっているんだそうです。

 

これだけ聞くと、確かに費用もかからず誰にでもできそうです。

が、実際に大型水耕栽培に携わっている身からすると、どうなの?と思う部分がいくつかあります。

 

・ハウスをつくらないということは、当然保温効果はないので一般的な水耕栽培のように年中収穫するということは不可能。

・風を直接受けるので、パネルが飛んでしまう恐れがある。

・水耕栽培では露地栽培のように雑草の心配がないのが特徴だが、EZ水耕は水田なので、パネルの隙間から雑草が生えてくるのではないか。

・除草剤をかけるにしても、水田向けの除草剤を撒いても良いのか。

・露地栽培と同じように虫害が問題となるが、パネルのせいで機械が入れないため、防除に苦労しそう。

・収穫にはパネルを水田から引っ張りだして行うが、量が増えるとかなりの時間がかかる。

 

まとめると、収穫回数が露地栽培と変わらない割には、対応した資材がない分、作業効率が悪くなるのではないでしょうか。

ただ単に、水田を水田のまま利用でき、大きな費用をかけずに水耕栽培を導入できるというだけで、露地栽培と比べて特別儲かるかと言われればそこまで旨味はないように思います。

 

水田をこのように活用できる、という発想は面白いですね。

水はけの改善には結構苦労するでしょうから、それをせずに済むという価値はあるのかもしれません。

2017年から販売しているそうですが、利用者は増えていくでしょうか。注目です。



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