公開日:2020.3.3
最終更新日時:2020.3.3

経営者より労働者のほうが有利になりつつある件


資本主義経済では、ビジネスオーナー、つまり経営者が経済的に優位な存在であることは周知の事実です。

しかし最近の経済状況を見ると、必ずしもそう言えなくなってきている気がするのです。

 

経営者になると、自分の報酬の額は自分で決めることができます。お金を払って人にやらせれば、自分は何もしなくてもいい。時間もお金も手に入れることができます。

自分が負うのは責任だけです。

 

では労働者はどうか。

時間と体力を割かないとお金を手にすることができません。
手に入れられるお金の量も自分では決められません。多くの報酬を求めれば求めるほどそれ相応の才能と努力(時間)が必要になります。

 

ここまでは今さら説明することでもないですね。

 

ここからが大事。

 

この「経営者はハイリスクハイリターン」「労働者はローリスクローリターン」という世間のイメージは、今でも通じるのかという問題。

 

先に労働者から見てみましょう。

労働者はローリスク。これは間違いありません。

最低賃金なるものが設けられ、休みも必ずある。万が一クビになっても失業保険があるし、また別の仕事口を探せばいい。

こんな恵まれた環境が他にあるでしょうか。

 

ではリターンはどうか。

例えば手取り14万円の仕事。生活保護と同じぐらいなので、世間的に見ればローリターンと言われる水準でしょう。

 

ですが、そもそも何をもってローリターンと言うのかを考えないといけません。

今の時代、あらゆるものが低価格で手に入ります。食品、服、家具家電、情報などなど。

月14万円もあれば余裕で暮らせる時代と言っても過言ではない。

 

それなのに手取り14万円の人たちが収入が少ないと嘆き続ける理由は何か。

それは彼らが頭を使わないからです。

 

おそらく手取り14万円で嘆くのは、他の仕事を探す努力をしていない、身丈に合った住まい、消費の仕方を考えていないという人がほとんどでしょう。

一般庶民でも世界中の情報を手に入れられる時代なのに、それに気付かず暮らしているだけなんです。

 

それを踏まえると、一概に手取り14万円がローリターンだとは言えないわけです。

暮らし方次第で、「ミドルリターン」にも持っていけるのです。

 

 

さて、経営者はどうでしょうか。

当たれば大きいですが、収入が安定する保証は当然ありません。

また、一部の業界を除いて、経営者となれば借り入れをして不動産や機械などの備品を所有し、人を雇うことになります。

「うまくいかなかったのでやめます」が破産に直結するだけでなく、従業員の生活にも影響しますから、ハイリスクと言えるでしょう。

 

ではリターンはどうか。

不安定とは言えども、動かすお金が大きければ大きいほど生み出す利益は大きくなり、極端な話収入は青天井です。

やればやるほど入ってくる。確かに労働者と比べるとハイリターンと言えそうです。

 

ただここで重要なのは、「経済的に」リターンが大きいだけだということです。

人としての暮らし心地とは関係ないのです。

収入が一定量を超えると幸福度が低下していくというのは有名な話です。(その”一定量”は労働者でも届く金額)

 

となると、経営者はリスクのわりには幸福度がイマイチ上がらない暮らし方という捉え方もできるのです。

 

さらに今後は人口が減少し、人手不足がより深刻になります。労働者の値段が上がっていくということです。

そうなれば、労働者の立場が今よりももっと優位になるでしょう。

 

 

巷ではまだまだ労働者は搾取される側という扱いですが、資本主義ではビジネスオーナーが有利!という定石が崩れつつあるということを頭に入れておくことが「暮らしの質」を考える上で大切なのです。

 

 

(そもそも有利かどうかで経営者を目指そうとする人なんてハナから労働者よりも”下”ですが…)



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