超不況時代に田舎でカフェを開業するための戦略
超不況時代。人口が減っている上に、人がお金を使わない。飲食業界にとっては致命的です。
特に田舎はそれが顕著で、メディアで取り上げられるような人気カフェとしてやっていけるのはかなり限られているのは明らか。
でも決してゼロではありません。
実は多くの人が「カフェや食事処があったらいいのにな」と思っていて、応援する意欲があるのも確かなんです。
それだけでうまくやっていけるとまでは言わないけども、「超不況時代に田舎でカフェを開業」にだって勝算はあるはずだ、という話。
目的は何かはっきりさせること
田舎でカフェを開業する目的。
ここで「儲けること」を掲げるならば、すぐにやめたほうがいいです。コストパフォーマンスが悪すぎて、奇跡的に儲かったとしても、そのときには体か心、もしくはその両方が壊れているでしょう。
おそらく田舎でカフェを開業する目的として最も適当なのは「カフェの運営を楽しく続けること」です。
金銭的に少々赤字だったとしても、カフェを運営すること自体が楽しくて、金銭以外の恩恵が赤字分を上回るならそれはもう「田舎でカフェ」は成功だと言えるはずです。
収入をあてにしない
ではどうすれば楽しく続けられるのか、ということですが、簡単に言えば「カフェの収入をあてにしない」ことが大事です。
収入をあてにしてしまうと、客の増減が生活を脅かすことに直結するため、精神をすり減らしながら運営し続けることになってしまうからです。
つまり、メインの収入源は確保して始める必要があるということです。これは絶対です。
週末に1日しか開店できなくても、まずはそこから始めるべきなんです。
費用をかけない
これは言わずもがなですが、いかに費用をかけないかが大切です。
一般的に、飲食店にかかる主な費用としてあげられるのは
原料費
人件費
水道光熱費、消耗品費などの諸経費
店舗家賃、減価償却費、支払金利などの固定費
で、内訳がだいたい
原料費…3割
人件費…3割
諸経費…2割
固定費…2割
という感じです。
ということは、人を雇わずに、自己所有物件で、お金を借りずに始めればそれだけで一般的なカフェの半分ほどの費用で経営できるということです。
「カフェの運営を楽しく続ける」という目的を果たすためには必須の条件とも言えるのですが、田舎でオシャレなカフェを開業するというキラキラしたものだけが先行して、これらを怠って失敗するケースが多くあるようです。
カフェを求めて来てもらおうとしない
これもよくある失敗で、とにかく内装をオシャレに、工夫をこらしたメニューでそのカフェを目的にお客さんに来てもらおうと奮闘するところが非常に多いのですが、これはあまり賢い戦略ではありません。
どれだけオシャレで魅力的なメニューを取り揃えても、それを目当てにするには「田舎にある」というハードルは高すぎます。
中には遠方から来てくれる人もいるでしょうが、売り上げに貢献するほどの人数ではないことは想像に難くありません。
そのハードルを越えてまで来てもらえるようなとんでもなくレアなものを用意できるなら話は別ですが…。
ではどうするべきなのかと言うと、道中を目的にしている人に来てもらうのです。
分かりやすい例が、「ライダーズカフェ」、すなわちバイク乗りのためのカフェです。彼らは移動を楽しんでいるので、「田舎にある」ということがハードルにならないのです。道中にちょっと良さげなカフェがあれば喜んで立ち寄ってくれるでしょう。
バイクだけでなく、サイクリスト、ハイキングや旅行客でも同じです。「カフェまで来てください!」ではなく、「寄っていってください。」というスタンスを大事にするべきです。
もちろんそれだけを売りにしてはいけません。そういう人しか行かないカフェとして認識されてしまうと他の人が寄り付かなくなってしまいます。
地元民をいかに取り込むか
あとは何と言っても地元の客をいかに取り込むかです。
お店が少ない田舎の人たちは、集える場所を求めています。その人たちをお客さんとして迎えることは、売り上げを立てるためには要となると言っても過言ではありません。
特にお酒を提供できると強いです。が、遅い時間まで対応しないといけなかったり、少々わがままな客が多くなったりと、デメリットもあるので、「カフェの運営を楽しく続ける」という目的に反しない程度にとどめておくのが良いでしょう。
これだけのことを守ることができれば、とんでもない僻地を選ばない限り失敗する可能性はかなり減らせるはずです。
あとひとつ付け加えるならば、女性の意見を取り入れることですね。(この記事では全く取り入れられていないので鵜呑みにしないよう注意)
念のため言っておきますが、私は今後カフェを開業する予定はございません。妻をうならせるほどの味音痴なので…。
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