農業をやる理由と意義の話
農業に携わって4年目。
平日も休日も農業(菜園)をしているわけですが、ここで改めて農業をやる理由とその意義について考えてみます。
そもそも最初に農業をしてみたいと思ったのは、「自分で食べるものを作れるようになりたい」という理由でした。
その対象は何でもよくて、とにかく"食べ物"を作ってみたいと。
プランターではなく、畑で。
その欲求は、田舎に来れば簡単に満たすことができました。
植えてそれなりに世話をすれば、それなりに出来る。楽しい。
まぁ要するに家庭菜園です。
じゃあ周りの専業農家さんが農業をやる理由は何かというと、それは「儲けるため」なんですね。
農業で食べていくため。
すなわち、大規模に農業をやるということ。
家庭菜園か、大規模農業か。
もう今はこのどちらかしかないわけです。農法に関係なく。
そしてこれからその2極化はさらに進んでいくと思われます。
で、農業をやる意義の話。
私の性格上、大規模農業にはそれほど魅力を感じないんですね。
もともと儲けることに興味がないし、大規模にやればやるほど土質や地形などの、自分の力じゃどうしようもない要素が重要になるのが納得いかない。
「儲かればええんじゃい!!」「なんとしてでも作る!」ぐらいの勢い(欲)がある人じゃないと大規模競争には絶対勝てない。
「これは社会や地球にとってどういう影響があるんだろうか…?」みたいなくだらないことを考えてしまう人は、おそらく即死するでしょう。
私は後者なわけで。
個人的には、農業は
欲しいけど周りで売ってない
売ってるけど高すぎる
安いけど自分でつくるほうが美味しい
というときにやればいいものだと思うのです。
要するに、家庭菜園です。(2回目)
その先で売れれば売る、ぐらいでいい。
その規模なら、無農薬だろうが有機だろうが水耕だろうが、自分の好きなようにこだわって作ればいい。
完全に大規模農業があってこそ成り立つスタンスですね。
大規模農業で戦い続ける人たちは頑張っていただいて、それらが自然淘汰されていく中で、手に入りにくい野菜が出てきたらそれを自分でつくる
という身勝手な農家。
これが私の考える農業との付き合い方です。
世間ではそれは農業とは言わないのでしょうが…。
そう思うと、大規模かつ、自分で納得のいく農業をしている農家さんってほんとにすごい。
どうやってその域に達することができたのかと。
農業って難しい。
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