そもそも獣を狩ることは、獣害の解決になるのか


なんとなく前から考えていたこと。

 

獣害対策=狩猟を頑張ること、という印象があるのですが、なんかそれって違うくないですか?

 

そもそも獣害が増えた原因って、猟師が少なくなったからではなくて、獣たちの居場所(食料)がなくなったからなのではないかと。

猟師が少なくなったのも確かに一要因ではあるかもしれないけど、原因ではない。たぶん。

 

 

獣たちだって、山の中に十分エサがあればわざわざ人間のいるところにリスクを冒してやってきたりしないでしょう。

 

こちらから人里に降りざるを得ない状況にしておいて、降りてくる獣を悪者にして駆除に悪戦苦闘するのってすごく不毛なやり方だなと思ってしまうのです。

まるで、波打ち際に家を建てて、高い高い防波堤をせっせと造っているような…。

 

 

現在での獣害対策では、とりあえず柵の中に獣が入ってこなければOK、なんですよね。

 

畑のすぐそばまでやってきていたとしても。

 

「獣害」というのも、「農地に入って悪さをしたら」という考え方。道路をのこのこ歩いているだけでは獣害にはならない。

それはやっぱりおかしいでしょう。完全なる人間目線。視野狭すぎ。

 

 

獣たちにとって山がどういう状態なのか、人里はどういう見え方をしているのかというような広い目線で考える必要があるのではないかと思う。

とか言いながら私もあまり調べられていないので、実はそういう働きかけも行っているのかも…。

 

 

獣害対策に出る補助金などを見ると、策で物理的に止める、そのものを駆除するという面からのアプローチが主体っぽい。

近道のように見えるけれど、原因を考えるとやはりイマイチだと思うんですが、素人考えでしょうか。