新築は買ったら終わり、古民家は買ったら始まり
わかる人には、このタイトルだけでわかるんでしょうけど。
新築の家って、建てたその時点でもう完成してるじゃないですか。
基本的にはほとんど希望通りにできていて、イジる場所がない。
大金をはたいた結果です。むしろそうなっていないと新築の意味がない。
ってことは、建てたときがピークなんです。あとは劣化していくだけ。
汚れる、傷が付く、飽きる。
完成した5年後に、「わぁーすごく良くなったー!」と感動するなんてことはない。
それに比べて古民家はどうか。
汚れてる、傷がある、壊れてる、隙間もある。
その代わり、安い。ここがスタート。
いかにお金を掛かけずに自分好みにしていくかという楽しみが始まる。
毎年リフォーム状態で、飽きない。
買ったときより、5年のほうが確実に満足度は高い。
幸福度とか満足度というのは、過去との比較や伸び代に対して感じるものだとすると、一瞬の幸福のために大金をはたいて新築を買うよりも、持続的な満足度のために古民家を買ったほうが断然良いのは明らかなわけで。
が、現代人はなかなかその選択肢には至らない。
古民家より新築が圧倒的多数派だから。少数派の選択をするには勇気と時間と考える力がいる。が、ほとんどの人にはそれがない。
「家が狭いな」
「家賃払うのもったいないな」
「中古は嫌だな」
「ローン通るし新築にするか!」
終わり。多数派おそるべし。
「飽きたらもう一軒建てるから。」というぐらいの大物なら結構なのですが。
借りる方で言えば、場所を選ばずに仕事をできる人が、都度都度気に入った場所で家を借りて暮らすなんていうのは無駄がないし素敵ですね。
日本人の家に対する考え方は、もうちょっと変えたほうがいいのではないかと思う日々です。
まだまだ変わることはないでしょうけどね…。
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