公開日:2020.12.23
最終更新日時:2020.12.23

本当に上げるべきは生産性ではなく「消費性」


人口が減っていくからその分生産性を上げて経済発展を止めないようにしないといけない、などという謎理論が世間では一般的になってきています。

そもそもこれ以上の経済発展に何の意味があるのか、と個人的には思うのですがまぁそれは置いておいて、生産性を上げる前にやるべきことがあるだろう、と思うのです。

それは、「消費性」を上げることです。

生産性を上げるというのは、同じ労働力で生むことの出来る価値を高めるということ。

これを消費性で言い換えると、

同じ資産で生むことの出来る満足感を高めるということです。

 

こちらの方が優先されるべきで、生産性の向上は、その頑張りの割にそれほど成果があがらないと思うのです。

 

なぜかというと、生産性を上げるという行為は多くの場合、仕組みを作る側の一部の人にしかできないことだからです。
割合で言うと、労働人口の数パーセントでしょう。

いわゆる平社員が生産性を上げろと言われて「はいわかりました」とできることなんてほとんどなくて、本当に生産性を上げるには仕事に使う道具や決まり事を見直すことが必要です。それをコントロールできるのは平社員ではなく管理職なので、多くのサラリーマンにとっては生産性の向上は”自分には関係のない話”なのです。

そもそも平社員は生産性を上げれば楽をできるという状況にない人がほとんどなので、自ら生産性を上げるために動くインセンティブが働きません。

早く済めばサボってもOKという社会にならない限りは、たとえ仕組みや道具によって生産性が上がってもそれは”嫌々”上がっただけなので効果としてはイマイチなものにならざるを得ません。

 

では消費性はどうかというと、消費する人全てが対象となります。

つまり、全国民です。

そしてわれわれ消費者はみんな、より少ないお金でハッピーになれる方法を知りたいと思っています。

誰に指示されるでもなく、買い物をするときにより安く済ませる方法を調べるのが良い例です。

 

嫌々上げる生産性より、自主的に上げる消費性の方が効果が出やすいのは明らかでしょう。

 

でも今の社会は、「より少ない資産で満足できるようになろう」とは決して言いません。

「どうすればより多くの資産を得られるか」ばかりを議論して、消費性を上げる努力は個人個人に任せているだけです。

GDPの大きさで豊かさをはかっているからです。

 

これがもし、消費性を上げようという旗振りをして、そのための情報を積極的に発進するようになれば、もっと簡単に国民の豊かさを大きくすることができるのではないでしょうか。

返せないような大金を借りてまで家を買ったり学校に行ったりしなくても豊かに生きていけますよ、というような情報を。

 

日本がそれをやり出すことはぜーっったいに無いでしょうけどね。

国に頼らず、自分の頭で考えて消費性を上げて、したたかに暮らすとしましょう。



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