公開日:2021.5.6
最終更新日時:2021.5.6

3000万円の新築よりも、3000万円かけて古民家に住むという選択


すごい人を発見したんです。

伊那谷の古民家再生

なんとこの方は、1,200万円で築150年の(倒壊寸前の)古民家を買って2,000万円かけて直して住んでいるんです。約1,000万円が自己資金で、他はローンを組んで!

古民家に3,200万円…! 古民家再生第2期予算について

 

このスライドショーを見るとその凄さがわかります…。

 

ほとんどの人は、「いや新築買えよ!!」と思うでしょう。

ではなぜこの方は新築を選ばなかったのか。

僕が新築を選ばなかった25の理由を参考に以下に一部記します。

 

・新築住宅は小洒落てはいるけれど、張りぼてのようだから

・土壁でないので、家自体が呼吸せず、24時間換気が必要だから

・基礎と建物が緊結されており、地震の揺れを建物に伝えてしまうから

・家の寿命を決める重要な要素であるはずの軒が、「部屋を明るくする」という理由で極端に短くなっているから

・壁によって間取りがきっちりと区切られてしまっていて、「共同」を旨としてきた日本社会にはそぐわないから

・プレカットが主流で、木の癖もろくに読まれていないから

・寿命が短い上に、新建材だらけの新築住宅は土に還らず、ゴミになってしまうから

・完成時が最高の状態で、それからは劣化する一方だから

・明るすぎるから

・限られた予算とスペースなので、間取りに無駄(遊び)が無さ過ぎるから

・高気密高断熱はぬるま湯のようなもので、人間を甘やかしてしまうから

・便利すぎるから

・価値がすぐになくなるから

・新築住宅は商業主義の産物であり、お金ありきで幸せが置き去りにされているから

 

ここまできちんと家について考えを持ち、実際にお金をかけて動く人がいるとは。

この方を見習ってというわけではないですが、たとえ結果的に新築と同じぐらいのお金がかかっても、私は古民家に住んだ方が良いと思っています。

 

その理由は大きく3つ。

 

ひとつめは、勉強になるから。

古民家に住むと、いろいろ調べて考えるんですよね。

どこが傷んでいて、どうすれば直るのか。なぜ断熱材が入っていないのか、どうすれば暖かくできるのか。

なぜ瓦屋根なのか、最近の家との造りの違いはどこか、などなど…

新築であれば最新の家づくりについては多少詳しくなるかもしれませんが、本当の「家」について知ることはできません。古民家を知れば、文化としての「家」を知ることができます。家は生活のあらゆることに繋がるものなので、そこから広がる知識の幅はかなり大きく、きっと人生を豊かにしてくれるきっかけになるでしょう。

 

ふたつめは、身の丈に合ったものになるから。

新築住宅は多くの場合、多額のローンを組んで購入されます。金額的に身の丈に合っていないので、当然家自体も身の丈に合っていない(その割には資産価値は低く、大半は企業の利益)。その身の丈に合っていない家を守るために身を粉にして働き続けなくてはいけない。

一方古民家は、一般的に安い。改修するにしても、「今の自分にはどこまで必要か」を考えながら予算に応じて進めていけるので、自然と身の丈に合った家(費用)になっていくのです。

※「伊那谷の古民家再生」の場合は特別大変な物件を選んだため新築並みの費用が必要になった、と本人がおっしゃっています。

 

3つめは、良い家になるから。

古民家、というとただの古い家のように聞こえますが、その多くは昔のお金持ちが建てた豪邸なので、ちきんと直せばかなり良い家になります。

現代建築では決してまねのできない、日本に合った家。それなりの状態を保った古民家であれば、500万円もあれば相当立派な家へと生まれ変わるはずです。

 

 

個人的に「伊那谷の古民家再生」が特にすごいと思ったのは、単身じゃないところ。こういうことしてる人って、自分のために、自分の好きなように生きていくという単身者が多いじゃないですか。(偏見?)

この方は5人家族。すごい。家族みんなすごい。日本の宝ですね。こういう人を大事にする社会じゃないとダメだよなぁと思うわけです。

 

「伊那谷の古民家再生」には到底かないませんが、我が家も夫婦で頑張って自分たちなりに住める状態にして、約3年前に住み始めました。改めて振り返ると、「よくやったなぁ!すごいなぁ!」と褒めてやりたくなります。(私の妻、すごい!)

かけたお金も家の出来も全く人に自慢できるものではないですが、家族でこうして古民家に住んでいることは何にも代えがたい経験だな、とつくづく思うのでした。



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