移住相談業でも食べていけると思うわけ
市長に「移住促進は消耗戦」と言われながらも移住相談業3年目、相変わらず楽しみながら移住希望者の案内をしております。
さてさて、移住相談業をやってますと言うとほぼ全員から「金にならんじゃん(何のためにやってるの?)」という反応が返ってきます。
その度に私は「あんたの脳みそじゃそこまでしか見えないでしょうね。」と思うのですが、自分の考えをまとめるためにもここでちょっと移住相談業をやる意義、魅力について書いてみようと思います。
まず「お金にならない」という指摘についてですが、表面的には正解ですが移住相談業という取り組みへの評価としては不正解です。
たぶん普通の人がイメージする「お金になる」というのは、移住希望者から相談料として1回いくらかもらうことで利益を出す(さらに言えばそれで生計を立てる)みたいな感じなので、それができないとすぐに「お金にならないからやる価値がない」というレッテルを貼ってしまうのですが、本質はそこじゃないんですね。
移住相談業を約3年やっていてつくづく思うのは、なんかみんなニコニコしてるんです。
移住希望者はもちろん、案内した先の地元住民、先輩移住者、そして私たち案内人も。
そもそもその取り組みの価値をはかるのはお金になるかどうかではなくて、人をハッピーにするかどうかですよね。(でなければ、物を買い占めて転売するような行為が価値のある行いだということになってしまう。)
という視点で見ると、関わる人をみんなニコニコさせる移住相談業というのは間違いなく価値のある行いだと言えるわけです。
…と、きれいごとばかり言っていても仕方ないのでお金の話もしておきましょう。
前に「移住希望者からはお金を取らない」ということを書きましたが、別にやろうと思えば相談料をもらうことはできるんです。ただ、もらうことによる不利益のほうが確実に大きいからやらないだけで。
実際に相談を受けた人にしかわからないと思いますが、人が移住するときって結構なお金の動きがあるんです。
引越し。
家を買う、もしくは借りる。
リフォームする。
仕事に就く、もしくは事業を始める。
基本的に移住相談業はこれら全てに関わるものなので、その大きなお金の流れの一部をいただくことはなんら不自然なことではありません。
と考えると、移住相談業は引越し業者にもなるし、不動産取引業者にもなるし、工務店にもなるし、人材紹介業者にもなるわけです。(厳密には斡旋業者かな)
だから、仕組みさえつくってしまえばお金にはなる。
少し抽象的なことを言うと、それだけの斡旋をするということはそれ相応の情報が集まってくるということで、さらに移住がうまくいけばそれだけ人も集まるということ。
人と情報が集まるところにはお金も自然と集まるものです。(たぶん)
仮にお金が集まらなくても、豊かに生きていくための"何か"は手に入ると思うんですよね。
いつか書いた、「ファミリー」のような関係を築けたり。
あと重要だと思うのは、「生計を立てる」という固定概念にとらわれないことですね。
「最低でも月20万ぐらいにならないと生計が立てられないのでその取り組みは無価値。」みたいな風潮が未だにありますが、それってすごくもったいない。
たとえ月に数万でも、そういう取り組みを複数やればいいだけの話で、さらに言えば月10万でも幸せに暮らしていける能力を身に付ければもっと簡単にあらゆる活動が"仕事"になるんです。
ちょっと話がそれてきたのでこのぐらいにしておきますが。
何が言いたかったかというと、目先の利益ばっかり求めてるようではこれからの時代ジリ貧だということ。
利益追求の株式会社ではなく、非営利組織のNPO法人の時代が来ていると思っています。
それが社会の大きな流れになるのは何年後になるかわかりませんが、今のうちに意識しておいて損はしないはず。
というわけで、周りにどんな評価をされようがこの活動はやめられないぜ、というお話でした。
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