農地は投資対象として優秀だといえるワケ
あらゆるものの価値が下がっていくこの時代に、資産として機能し続ける対象はどんなものがあるでしょうか。
前にも記事にしましたが、これがなかなかないんですよね。
資産として有効だと言える条件は
数が限られている
それ自体が役に立つ
維持費がかからない
の3つだと考えています。
「お金は」ひとつめに当てはまらないし、「株」や「金」はふたつめに当てはまらないので投資対象としては微妙なのではないかというのが私の判断。
「不動産」は一応どちらにも当てはまるので有効ではありますが、「建物」という条件が付くと話は変わってくるので土地選びを誤ると大きな損失となる可能性も十分にあります。資産価値が高いと維持費も大きくなりますし、そもそも既に価格が上がり過ぎているのも気になります。
そこで、農地です。
まず数が限られているかどうかですが、農地は1961年をピークにどんどん減ってきています。
出典:https://www.agriweb.jp/knowledge/1229.html
主な要因は非農業用用途への転用と耕作放棄。
耕作放棄はまた耕せば元に戻るのではないかと思いがちですが、耕作放棄地の半分以上は再生利用が困難であることが調査によってわかっています。
農地でないところを農地にするのは莫大なお金がかかり、難しいのです。
増えないどころか減っていく傾向にあるため、価値が高まっていく可能性のほうが高いと考えるのが自然です。
次に役に立つかどうかですが、農地は食料を生産するための土地ですから当然役に立つと言えます。
そして維持費。固定資産税があるためさすがに維持費ゼロとはいきませんが、農地の場合かなり安く設定されています。
問題は、農地として維持するための管理コストです。農作物を生産し続ければ、管理コストは生産コストとイコールなので解決しますが、単なる投資対象としての所有となると管理にそれなりに費用がかかるためおすすめできません。
ですので、農地を農地として使い続ける前提で所有するのが最も有効な資産形成の方法だと言えます。
農地に資産価値があると思う理由としてもうひとつ挙げられるのが、日本の土壌の豊かさです。
雨がよく降り、素人でも割と簡単に作物を収穫できる環境にあるというのは世界的にみても非常に恵まれていると言えます。そんなものが地域のよってはタダ同然の値段で手に入れられるのですから、投資対象として優秀だと言わざるを得ません。
そして何より、現時点でほとんどの人が「農地には価値がない」と考えてしまっていることが最大のメリットでしょう。価値相応の値段付けがされていないのは明らかです。
日本の割安な農地が買われ始めるのはそんなに先のことではないかもしれませんね。
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