「結局、『ユダヤ人』って何?」をわかりやすく説明してみる
金融の話、陰謀の話でよく現れる「ユダヤ人」。
なんかすごい人、選ばれし人、悪い人、怖い人…などといろんなイメージがあるだけで、結局どういう人たちのことをそう呼んでいるのか知らない人がたくさんいると思います。
ひとことで説明すると、「ユダヤ教の信者」ということになります。
それだけでどうして金融や陰謀の話に出てくるようになるのか、ということについて超簡単に説明してみましょう。
ユダヤ教は「モーセの律法」というものを行動規律にしている
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イエス・キリストが「自分は神の子だ」と言うので、それを神への侮辱だとして「モーセの律法」に基づいて死刑にした
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「イエス・キリストはユダヤ人によって十字架にかけられた」「ユダヤ人は神(イエス)を殺した賎民だ」として、キリスト教徒がユダヤ人を差別するようになった。
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それ以来、土地所有を禁じられて農業の道を断たれ、商工業の組合にも加入することができなかったため職工の道も閉ざされ、ユダヤ人がつける仕事は消費者金融や無店舗の行商、芸能以外なくなってしまった。
(当時、キリスト教社会では金貸しは卑しい仕事だとされていた。)
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金融業が大成功し、被差別民でありながら裕福になったユダヤ人は妬まれ、ユダヤ人迫害がますます強まっていった。
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ユダヤ人は数百年にわたり差別・迫害を受けることとなる
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第二次世界大戦期、ヨーロッパからのユダヤ人種の根絶をはかるホロコーストが行われ、600万人とも言われるユダヤ人が犠牲になる。
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ユダヤ人はヨーロッパを離れパレスチナなどに移住。
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1948年5月14日、イスラエルの独立宣言。(イスラエルは今でも7割以上がユダヤ教徒。)
と、こんな感じです。かなりかいつまんでいるので正確でない部分もあるかもしれないですが、流れは間違っていないはず。
これでユダヤ人と金融のつながりは理解できたと思いますが、陰謀とのつながりがイマイチわかりにくいので説明しておくと、
めちゃくちゃ差別され続けてきた民族が超お金持ちになって、社会を支配できるほどの財力・権力を持つようになったため、それらを利用した社会への復讐を企てているのではないか
という話なんだと思います。(たぶん。)
ちなみに陰謀論でおなじみのロスチャイルド家は銀行業で成功したユダヤ系財閥。ハリウッドの映画産業にはユダヤ人が創業したものが多いそうです。
本当にユダヤ人による陰謀でいろんな事件が起こっているのかはわかりませんが、それだけひどい仕打ちを受けてきた後に社会を支配できるほどの権力を持ったとしたら、誰だって復讐心を持ってもおかしくはないと思いますね。
私にわかるのはそのくらいのことです…。
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