社会の秩序を保つのは法律ではなく家族である

2023.1.28


極端なことを言うと、家族との関係が薄い人や独り身の人って犯罪を犯すデメリットがかなり少ないんですよね。

 

例えば万引き。

 

見つかったときには警察に連れていかれるけども、連れていかれたところでそれほど大きな罰をくらうわけではない。家族を呼ばれてもどうってことない。もし見つからなければタダで物が手に入る。

要するに、どちらにせよその場で全てが終わるわけです。

であれば、モラルの壁なんて何かのきっかけであっさり越えてしまうのではないかと思うのです。

 

モラルは結局他人との関係性なので、昔ほどの親密さがなくなってしまった現代において犯罪を抑制するほどの機能を持っているのかどうかわかりません。

そして法律が存在することで逆に「その罰を受ければいいんでしょ?」ということになりかねない。

 

でもここで家族という存在があると、

「親にあわせる顔がない」

「家族に迷惑がかかる」

という絶対的な壁ができます。

 

家族関係はその場で終わることは無く、所帯を持ったとなると多くの場合自分の寿命近くまで続くものなので、「その先ずっと生きづらくなる」というモラルや法律の壁とは比べ物にならない抑止力となるのです。

そう考えると親との関係性が良くない子どもが万引きしやすい傾向にあるのも当然です。

子どもには法律の壁すら取り払われるのですから。

 

どんな厳しい罰則より、どんな高性能な監視カメラより、どんな丁寧な教育よりも良好な家族関係こそが世の中の犯罪を抑制する効果があると思っています。

 

しかし最近は個人の時代と言われ、社会における家族の存在価値はどんどん低くなっているのが実情。

これでは明るい未来を期待するのは難しいですね…。