農業は個人で始められる唯一のインフラ事業


インフラ事業といえば、道路、水道、電気、通信などといった国もしくは大企業のみが取り組む分野であるというイメージがあります。

しかし、ここに1番大事な分野がなぜか抜けているのです。

 

農業です。

 

食べ物なんてまさに我々に無くてはならない資源なのですが、誰もが知っている大企業がサービスを提供しているという構図ではなく、無数の個人農家たちが支えているのが現状です。

 

これは言い換えれば、農業は唯一個人レベルで取り組めるインフラ事業だということです。

 

冒頭に挙げた道路、水道、電気、通信の中だと電気は知識さえあれば自給出来なくはないですが、事業として成り立つレベルでは到底不可能。

それに比べて農業は種と土さえあれば始められる上に、小規模で取り組んだほうが大型機械を必要しない分、利益を出しやすい分野であると言えます。

 

 

簡単に始められて需要が必ずある事業なのに、なぜ農業が魅力的な事業として見られることが少ないのか。

それは、農業一本で贅沢な暮らしをしようとするからです。

 

確かにインフラ事業ではありますが、製造業という括りで見ると自然に大きく左右される分生産性が高いとは言えない分野なので、他の分野と同等の収入を得ようとするのは間違いです。

国がその「自然に左右された部分」の補填をすることでなんとか農業を盛んにしようとしてはいるのですが、本当にその被害が自然のせいなのかを判断する方法がないため、国が力を入れたところで他分野並の所得を確保するのは不可能と考えるべきでしょう。

 

大企業に頼らずともインフラを自給でき、プラス‪αの収入も得られるというところを魅力に感じられる人こそ、この農業というインフラ事業に取り組むべきではないでしょうか。