なぜ私たちは牛乳を飲むのか【 牛乳は人間に有害説】


牛乳と言えば給食。日本人にとっては子どもの頃から身近な飲み物です。

しかし健康に関する情報に触れると、「牛乳は人間にとって有害である」という説にしばしば出会います。

人間とは構造が全然違う子牛のためのミルクをなぜわざわざ人間が飲むのか、という主張です。確かに牛乳を飲むと必ずお腹を壊してしまう人もそれなりにいるようです。

個人的な話をすると、私は子どもの頃ほぼ毎日牛乳を美味しいと思って飲んでおり、背もよく伸びたし身体に不調は無かったので牛乳に対する不信感のようなものは特にありません。牛乳を飲まなくなったことによる影響も今のところ特に感じていませんが。

「子牛のためのミルクをなぜ人間が」という主張に対しても、そんなことを言い出せば鶏の命そのものである卵も、遥か遠くの海の中を泳ぐ魚もなぜ人間がわざわざ食べるのかという話になってしまうので、牛乳だけを悪者にするには不十分な理論だと思います。

 

ただひとつ賛同できるのは、白ご飯と牛乳は合わないということです。

給食なら当たり前の組み合わせですが、大人の世界でそんな組み合わせが食卓に並ぶことはほとんどないでしょう。

それなのに「手っ取り早くカルシウムが摂取できるから」という理由で子どもたちに白ご飯と牛乳を与えてしまうのはどうかと思います。(実際にそういう理由らしい)

子どもたちが美味しいと喜んで飲むのなら否定する気はないですが、どちらかと言うと不満の方が多いのではないでしょうか。

 

しかし残念なことに、給食で牛乳を提供することは学校給食法という法律で定められているそうです。牛乳が人間にとって有害だとしても牛乳を飲まないことは違法というわけですね。(さすがにきちんとした理由があれば飲まないことは可能でしょうが。)

 

個人的には牛乳そのものよりも、牛乳を毎日飲まないとカルシウムが必要な量摂取できないという栄養学を疑うべきではないかと思います。

毎日牛乳を飲まないと骨が弱くなる?背が伸びない?イライラする?

そんなわけがない。

 

特定の食材を悪者にしたり救世主にしたりするよりも、物事を冷静に、シンプルに考えることの大切さを身につけたいですね。


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