上の世代が過剰生産したものを無償で受け取り使い切ろう

2023.10.26


いわゆるゆとり世代の1人として書いています。

私たちの世代は生まれたときからずっと不況で、頑張って資産を築き上げる、みたいな考えがあまりなくて、どちらかというと「そんなに頑張ってどうすんの?」という冷めた目で社会を見ている人が多い印象。今20代の子たちはさとり世代なんて言われ方もするみたい。

一方で私たちの親世代は黙っていても経済発展していくような時代を生きていたので、「頑張れば良い暮らしが手に入る」という信念のもと、多くの時間と体力を使って様々な新しいものを生み出してきました。

 

わかりやすいのが家。

ローンを組んで家を買わなきゃ損するぞ!と言わんばかりに新築でバンバン家(マンション)を建てた時代。

 

それが今はどうでしょう。「このご時世に35年の住宅ローンとかリスク高過ぎでしょ。」という「一生賃貸派」「中古物件派」がどんどん増えています。

過去記事にも書きましたが、住まいを確保するという観点から見て金銭的なコストパフォーマンスが高いのはもちろん新築を避けて家を手に入れる方法です。

 

 

つまり、上の世代が"手放してくれた"家を割安で使うという方法です。

上の世代からするとみすぼらしく見えるのかもしれませんが、私たちの同世代だと見栄自体が古い考えだという認識を持っている人が多く、「コスパの良い賢い選択」という評価になり得るのです。

 

これは家以外も同じで、上の世代がその時代の状況や雰囲気に乗ってせっせとこしらえてくれたものを、私たちはありがたく人的コストや金銭コストを抑えて使わせてもらうのだというスタンスでいるのが一番時代に合った生き方なのではないでしょうか。

ネットのおかげで個人間売買も簡単にできるようになったしね。

 

それらを使い切った後は何が残るのか、という部分が最も深刻な問題なのですが

 

その点、少子化、つまり人口減少というのは資源の節約に繋がっているとも言えるんですね。

もしかして、生涯独身はエコ?

彼らのおかげで子どもたちの未来が守られることになるのかも…。

 

存続のために数を減らすという皮肉な人間社会。


家計