銀行員、ここが変わればもう少し面白くなるのに!

2018.1.24


銀行員。
世間ではエリートと言われる職業。
確かに給料は高いし、サービス残業はないし、休日もたっぷり。福利厚生も充実しているので決して悪くはない仕事だと思います。

それでもやっぱり「もっとこうなればいいのに。」と思うところは何点かあるわけでありまして。

 

事務の簡素化

銀行は保守的になりすぎていて、事務手続きがかなり複雑になっています。

書類に記載されている説明文は老眼の人には決して読めない大きさでびっしりと、専門用語のオンパレードで実際にその書類を取り扱っている担当者ですら、「こんなの読んでられるか!」と開き直ってしまうほどの不親切さです。

なぜそんなに事務が複雑になっているかというと、答えは簡単で「何が起きても銀行側は全て説明してるので文句は言えませんよ。」という立場をとるためです。

全て説明するためには様々な書類と、読む気が失せるほどの文字数が必要なのです。

つまり、銀行の保守を最優先した結果なのです。

これだけ明らかに顧客にとって不親切な手続きであっても、銀行としては「きちんと全て説明してご納得いただいた上でご契約するため」という主張を通すため、現状を改善しようとしません。

だからと言って、説明をいい加減にしていいわけではありません。全て説明することはもちろん必要です。

本当に問題なのは、それだけ理解するのも説明するのも困難なサービスを売り続けることです。

それによって「細かいことはわからないけどなんとなくよさそう」という生産性の低い取引が生まれ、銀行員はそのために他ではなんの役にも立たない事務手続きを必死で勉強し続けることになるのです。

これでは顧客も従業員も豊かにはなれません。

 

目標の適正化

銀行の営業担当者には尋常じゃない目標が課せられています。

基本的に銀行の利益=顧客満足度という時代錯誤な単純式のもと運営されているため、収益をいかに上げるかということだけを重視し、顧客ニーズの実態とはかけ離れた目標が設定されています。

担当者にとっては「顧客第一」などと言ってられないような目標なので、当然収益率の高いものを中心に顧客に勧めることになります。

また、本当に顧客のためになっているかを考える余裕がなくなるほど上司に詰められるので、それから逃れるためにとにかく熱心に営業し、顧客も「頑張ってるし何かしてあげないと悪いから」という同情で商品を買ってくれることがよくあります。

その結果、銀行内では「粘り強くアプローチして成約に至ったすばらしい案件」と褒め称えられるという、とてつもなく奇妙な光景が繰り広げられるのです。

このような収益を上げるためだけのセールスから抜け出し、真のニーズに対応するための適正な目標を設定するべきです。
 
 

勤務時間の見直し

どこの会社もそうかもしれませんが、銀行の総合職には定時という概念がほとんどありません。

せいぜい夕礼をする時間、ぐらいの認識です。自分が本来自由に使うことのできる時間を会社に奪われているという感覚がないのです。そういう人たちと毎日一緒に過ごすのは本当にもったいない。

毎日1時間も2時間も残業して集中力が持つ訳がありません。さっさと帰って自分の視野を広げられるような取り組みをする方がよっぽど生産性があります。
 
 

副業OK

視野を広げる、と言えばこれは必須でしょう。

銀行員なら余計に、いろんな業種のことを知るためにアルバイトをしてみたり、経営者の気持ちがわかるように自分でも事業をやってみたりすることでより銀行業務への理解が深まるでしょう。

これらが叶う大変革が起ればもう少し世の中は明るくなるのではないでしょうか。一家だんらんの時間もきっと増えるはずです。

しかしあと20年はこの環境を変えるのは 無理だと思います。
5年であっても待ってられません。

 
 
 
…というわけで銀行よ、さらば。