日本に、学校を越えた学校「フォルケホイスコーレ」をつくりたい!

2017.5.21


一度聞いただけでは覚えられないこの名前。

何かご存知ですか?
 
 

フォルケホイスコーレとは?

デンマークが発祥で、簡単に説明すると、民衆の民衆による民衆のための教育機関。

日本で言うと大学に近いようです。

しかし、大学のように単位や学位は取れませんし、何かの資格や仕事を目指すわけでもありません。

では、何のために行くところなのか。

今の日本に足りないものがこれには詰まっているような気がするので、ご紹介したいと思います。
 
 

フォルケホイスコーレの特徴

共通点は以下の5つ。

・学習科目の多様性

・テストの廃止

・学生の自律的学習の促進

・国家や外部に支配されない独立した教育内容

・数ヶ月から1年のコース

(wikipediaより転載)

 
フォルケホイスコーレでは、普通の学校のように国に決められたカリキュラムを全員が決められた時間にこなして、定期的にテストをして点数を付け、生徒を評価する、ということは一切行いません。

好きな期間で、興味のあることを幅広く、のびのびと自主的に学ぶための教育機関なのです。
 
 

フォルケホイスコーレの基本理念

特に素晴らしいと思ったのは次の2つの理念。

「学内平等」―学生は指導者から学ぶが、指導者もまた学生から学ぶ。立場に高低なし。

「万人が指導者になれる」―資格より経験を重視。

(参考:wikipedia)

 

学校の先生と言えば、教員免許を持っているか、大学では何かしら成果を残した人がなるものです。

もちろん、だれもかれもが先生になったりしたら教育など成り立ちません。

かと言って、今の先生による教育だけで本当に学ぶべきことが学べるかというと甚だ疑問です。

そう思ってしまう理由は、今の先生は日本の教育制度に合わせて採用されている方々だからです。

将来立派な人間になるために必要なことを教えてくれる人、という意味での先生は、免許や学位を持っていなくても、身近にたくさんいるはずです。
 
 

フォルケホイスコーレを日本に!

この仕組みは、モノと情報が溢れている現代に求められているものだと思います。
 
 

誰でも先生になれる

・仕事でやってきたこと

・自分の趣味

・得意なこと

・特別な経験

こんなことが、ひとつの教科を生みます。

学生・社会人、若者・老人、エリート・遊び人、誰でも何かしら人と違う経験をして知識を身に付けているじゃないですか。テーマは無限大。

遊び人がエリートに教えられることだって山ほどあるはず!
 
 

生きた情報源となる

「情報が溢れて何が正しいのかわからない」

「インターネットで時間をかけていろいろ調べてみたけど残ったのは疲れだけ…」

こんな経験、きっと誰にでもある。

情報は無限に増えていきますが、自分の時間は有限です。

実際に経験したり勉強した人の生の声を聞く、という当たり前のことをもっとするべきなのではないでしょうか。
 
 

与えられる喜び

いろんなものが簡単に手に入るようになって、気付かないうちに与えられるのが当たり前になってしまった私たち。

人に何かを与えることの喜び、大切さを経験できる環境をつくりたい。
 
 

フォルケホイスコーレの費用

デンマークでは、基本的に全寮制で、他の生徒と寝起きを共にし、学校によっては教師も一緒に暮らしているところもあるようです。

そこで一ヶ月にかかる費用は、授業料、寮費、食費(1日3食)、その他を含めても10万円~15万円ぐらいとのこと。安い。

普通の大学のように、社会に出てからも何年も返済を続けなくてはいけないような莫大な費用をかけて教育するなんて、どう考えてもおかしい。

自分で何を学ぶべきなのか、何を学びたいのか。
本当にそのお金を払って学ぶべきことなのかをしっかり考えた上で進学すべきなのに、日本では全くそうはならない。

「周りがどうしているか」

これが1番。

これじゃあいけないでしょう。

 

そろそろ本気で日本の教育を変えなくては。


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