目指すは「雑草のように野菜が生えてくる畑」
近いうちに、自分の畑をもって野菜を育てたい。
それにあたって、私が目指すのは「雑草のように野菜が生えてくる畑」。
雑草は、強い。
嫌になるほど強い。
肥料をやらなくても、水をあげなくても立派に育つ。
それどころか、刈っても踏んづけてもまた育つ。
虫害や病害もほとんどない。
「雑草だから。」
と思いがちだけど、私たちが食べる野菜と何が違うのか。
知識がないだけで決定的に違う部分があるのかもしれないけど、中には雑草のように、何も手を加えなくても毎年立派に育ってくれる野菜だってあるはずだ。
そう信じて、
「雑草のように野菜が生えてくる畑」
を目指す。
幸い、仕事は別にきちんとあるので、実験的にいろんな方法、作物を焦ることなく試そうと思う。
土づくりについて
「雑草のように野菜が生えてくる畑」は、世間で使われている言葉にすると、おそらく不耕起栽培 (ふきこうさいばい)にあたる。
その名の通り、耕さないで作物を栽培する方法。
現代で行われている畑は、大層な機械を使って、生態系などいっさい無視して土地を耕すことから始まる。
お金も手間もかかる。
生態系を崩しているから、その後の環境維持は自分の手で行わないといけないので、手間もかかる。
苦労が多いわりに稼ぎが少ない、人の集まらない農業の出来上がり。
これはしたくない。
今回の記事では、徳野 雅仁さんの「完全版 農薬を使わない野菜づくり―安全でおいしい新鮮野菜80種」の内容を引用しています。
クワなどを用いて、畑を耕うんする作業は、土壌中の通気性をよくしたり、堆肥という有機物を土中に入れて、人為的に植物の生長をはかることだが、これは決して全ての土壌に適するとはいえない。
雑草は、耕さなくても毎年見事なほどによく繁茂するが、これは、深く密に伸びる自らの根が土を自然に耕しているからである。
土を密に砕いて深く伸びた根は、植物体が枯れると微生物によって分解され、型どおりの無数の空洞をつくる。
さらに、腐植して有機体を残すから、土も肥えるのである。
土が固まるのは、無機肥料である化学肥料を施し、草を抜くことによる土壌の無機化が原因で、耕うんはこのような畑では当然必要なことともいえるだろう。
「雑草の根が土を耕している」なんて考えたこともなかった。
自分の畑では、栽培上不要な雑草は抜かずに、根を残して刈ることにしよう。
もちろん刈った葉はそのままにしておく。
肥料について
雑草の茂る自然な土壌には、植物が生育するのに必要な養分は十分にあるから、毎年、草は新芽をつけ生長する。
草を抜きとる畑では、土中の有機物が不足するから、肥料が必要になるのは当然のことだろう。
自然の土壌養分だけでは多くの実をつけないものに対しては、養分の補給が必要になる場合もある。
有機農法では、この養分の補給を完熟堆肥によって行う。
植物としては育つけど、食べるにはさびしい出来だな。という場合には肥料を入れてみよう。
虫害について
未熟堆肥は虫を呼ぶが、無肥料栽培や完熟堆肥による有機栽培は、病虫害を驚くほど予防する。
作物の1/3は虫たちに、同じく1/3は土に還し、残りの1/3を私たちが食べる、といっとぐらいのゆとりをもって野菜づくりを楽しみたいものだ。
仕事じゃないがゆえの試みだな、と改めて思う。
と同時に、農業、社会にもそのぐらいのゆとりがあってもいいんじゃないかと思う。
そういう気持ちも込めた、野菜づくりをしよう。
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