田舎でカフェをはじめる意義と可能性を考える

2018.3.17


田舎で若いのが集まると、

「カフェをやろう」

なんて話が当然出てくる。

 

さて、確かに「カフェをやる」ってのは、

自分の空間を好きにつくって

そこに人が来てくれて

さらにお金までもらえる

というあこがれの仕事的なイメージが少なからずある。

だけど、そう簡単ではなくて、ほとんどが長続きせずに潰れるというイメージもある。

どうせやるなら長続きさせないと意味がない。

というわけで、「田舎でカフェをはじめる」ことについて考えてみた。

 

「人が少ない」という前提

田舎には、人が少ない。

「カフェ」に食い付くような年代の人はもっと少ない。

つまり、お客さんの母数が小さい。

よその地域からお客さんが来てくれることもあるかもしれないけれど、毎月の売上げに貢献するほどのことはまずない(と思っておくべき)。

お客さんが絶えず来てくれることなんて、運が良くても初日だけ(と思っておくべき)。

その前提で、経営を続けられるようなものにしないといけない。

 
人が少ないからこそ、カフェのような気軽に人の集まれる場所があると、町は活気づく。

活気づく町にはきっと人がよってくる。

 

いかにシンプルにするか

シンプルにすることはとても大切だ。

管理が難しくないから、結果的にお客さんも楽になる。

色々やりたい気持ちとお客さんからの要望を聞いて、あれもこれもとやってしまうと、

結局わけがわからなくなって、お客さんに迷惑をかけてしまうことになりかねない。

シンプルなメニュー

最低限の従業員

適切な営業時間

「いつも余裕でまわせる」ぐらいのシンプルさじゃないと、いつか無理が出て続けられなくなる。

始めからピンチヒッターとなる従業員なんていないはずだから、自分ができなくなったらそれで終わりだ。

 

光るものがあるか

ただシンプルなだけのカフェになんて誰が行くだろうか。

お客さんを通わせるほどの、なにか光るものがないと、お客さんはたちまちいなくなってしまう。

「おいしいコーヒーを出します」

と言っても、今どきコンビニでもおいしいコーヒーは飲める。

「ここにこないと無い」という何かを提供するお店でないといけない。

すんごいおもしろい人がいるとか

どんな悩みも解決に導いてくれる人がいるとか

どうしてもまねできないおいしいものかあるとか

すさまじく安いとか

 

儲けられるか

で、「儲けられるか」という話になるわけだけども、

これで儲けられるわけがない。

こんなゆるゆるで儲けられるならみんなやってる。

こんな経営を続けられるのは、年金暮らしの老夫婦ぐらいだ。

 
では、やはり年金がない若者には「田舎でカフェ」は無理なのか。

「カフェだけ」では無理だと思う。

 

他でも稼げる道をつくる

年金に代わるものがあれば、若い人でもきっと続けていける。

つまり、副業。

カフェの営業時間外でできる何か。

カフェとつなげられるものが理想。

ネット販売

農業

カフェを使った、○○教室

など。

 

強い意欲と自信

「経営難ですがなんとかやってます…」

「つぶれないようにまた来てくださいね…」

なんていう陰気なカフェに行きたがる人はいない。

 
多少経営難でも、幸せそうにニコニコしてお客さんを迎え入れられるお店でないといけない。

そのために必要なのは、

経営者の強い意欲と自信。

「憩いの場をつくるんだ!」

「町を活気づけるんだ!」

「たくさんの人に喜んでもらっている!」

「楽しくてしょうがない!」

という、ハッピーオーラ。

「なんかあそこに行くと元気がもらえるなぁ。」

と思ってもらえれば、「やっぱり潰れたか。」と言われない田舎のカフェが実現できるのかも。