サプリメントには科学的根拠はない。「良さそうなもの」を詰め込んだだけの売ったもん勝ち商品
どこのメディアでもサプリメントの広告だらけです。
忙しい現代人には必要なんですかね?
そんな中、少しずつ「サプリメントは効果なし」という研究が認知されてきました。
自身の知識を深めるためにも、改めてサプリメント効果なし説についてご紹介。
アメリカの大学による研究
「サプリメントは効果なし」米医学誌がバッサリ
ビタミンやミネラルなどのサプリメントは健康効果がなく、十分な栄養を取っている人にはむしろ害になる可能性があるという研究結果を、アメリカの医師らが医学誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンで発表しました。
論文のタイトルは
「もう十分:ビタミンやミネラルのサプリメントに金を浪費するのはやめよう」
内容をざっくり説明すると、
アメリカのジョンズ・ホプキンス大の教授による研究で、
心臓血管疾患やガン、認知症や言語記憶、心筋梗塞、いずれに対しても
ビタミンやミネラルなどのサプリメントは効果がなく、
むしろベータカロチンが肺がんリスクを高める可能性や、ビタミンEや高容量のビタミンAの摂取が死亡率を高める可能性があるということがわかり、
サプリメントの健康効果に関する議論は終わったと結論付けた。
というもの。
これに対して、当然健康食品業界は反論。
「健康的な食生活を送ることができない人の栄養補助にサプリメントは必要だ!」
とのこと。
さらにそれに対して、心臓血管疾患とガンの調査を行ったフォートマン医師は、ニューヨークタイムズ紙にて
「悪い食生活をサプリメントで補えるなんて思うな」
とごもっともな意見。
そもそも、「効果がなかった」という研究結果に対して「いや、効果はあるはずだ!」という反論ってどうなの。
サプリメントに、医学的・科学的根拠はない
間接痛に効くなんて言われている、グルコサミンやらコンドロイチンやらも、飲んでも効果はないとのこと。
グルコサミンやコンドロイチンは軟骨の成分なだけであって、サプリメントとして飲んでもそれが軟骨になるわけじゃない。
ただ単に体内で糖やアミノ酸に分解して吸収するだけ。
それなのに、未だにメーカーはまるでそれが軟骨になってくれるかのように宣伝している現状です。
本当にその症状に効くというデータが実証されれば、「医薬品」として販売されるはずです。
そうじゃない「サプリメント」は、
「根拠はないけど、なんか良さそうなものをいっぱい詰め込んでみました!」
というだけのもので、それが実際に効いたというのは「効くはずだ」と思い込んで飲んだ人の勘違い。(痛みが無くなったのなら勘違いでもいいかもしれないけど)
サプリメントに頼る貧しい人が多すぎる
サプリメントを摂らないといけないような生活をしているということを省みずに、
不規則な生活を続けてサプリメントにお金を使い続ける、頭も財布も貧しい人がこの事実に気付かないうちは健康食品業界も安泰ですね!
サプリメントの前に頭を使おう。ほんとに。
参考記事
「サプリメントは効果なし」米医学誌がバッサリ(田中めぐみ) – BLOGOS(ブロゴス)
ダマされるな! 飲んでも効かない「サプリ」一覧 えっ、あれも…?(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社
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