真理を表す故事・ことわざ⑥「やはり野に置け蓮華草」


やはり野に置け蓮華草

読み方

やはりのにおけれんげそう

意味

蓮華草のような野の花は、家の中に飾っても調和せず、やはり野の花は野に咲いていてこそ美しいのだということ。

すべてのものは、それにふさわしい環境の中でこそ、そのよさも真価も発揮できるということのたとえ。


 
 
一時期話題になった、

「置かれた場所で咲きなさい 」

という本がありますが…

 

結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

Amazon内容紹介より

 
個人的には、危険な助言だなぁと思う。

明らかに過酷な労働環境で従業員を働かせている会社でも我慢して咲けってこと?

本当はスポーツや芸術の才能があるのに、偏差値の高い学校に行くためにひたすら勉強させられている子どもも、その進路で咲けってこと?

 
うーん…

著者が80歳過ぎのおばあちゃんですからね…

執筆し始めたときには、まさか過労死がここまで社会問題になるとは思っていなかったでしょう。

 

まぁ、読んだことがないので批判なんて出来ないんですけど。

仕事などの、別の場所に行くことができる場合は積極的によりよい場所を求めて動くべき。

そうでない場合は、(おそらく)この本の言う通り、その状況を受け入れて、むしろ「最大限活かしてやるぜ!」という気持ちでいることが一番。

そうすれば、その場所がいつの間にか自分にベストな場所になっていた、ということになるはず。

 
とにかくこれからは、

自分が一番きれいに咲ける場所

もう少し具体的に言うと、

自分の市場価値を一番上げることができる場所

をいかにして見つけるかが大切。

遠回りしてでも、その場所を見付けられた人が、自分の才能を活かしていきいきした人生を送れるのではないかと思う。