個人でも導入可能?マイクロ水力発電とは

2020.10.21


この記事を見て水力発電欲が再燃。

市販の部品を利用してってのが良いよね…!!

 

水の流れを利用して電力を生み出す、水力発電。

日本のように、起伏の激しい土地での利用に向いている発電方法です。

 

日本の水力発電では、ダムを利用して発電用の水車を回すという仕組みが最も一般的となっていますが、

新たに注目されているのが

個人で導入する水力発電システム。

マイクロ水力発電と呼ぶんだそうです。

 

水力発電のメリット・デメリットは?

家庭向けの水力発電システムについて見る前に、改めて水力発電のメリットとデメリットを見ておきましょう。

 

メリット

・24時間発電できるなど、再生可能エネルギーの中では最も安定的

・二酸化炭素を排出しないので環境に優しい

・設備の管理・維持にかかるコストが安価

・ダムの操作により、電力需要の増減に対応して発電できる

・水の持つ位置エネルギー、運動エネルギーを最小限のロスで電気へ変えられる(変換効率は80%!)


水力発電の概要|関西電力

 

デメリット

・ダムの建設のため、莫大な初期費用がかかる

・周辺地域の自然環境を破壊する

・雨が降る量によって発電量が左右されてしまう可能性がある

 
ここのポイントは、

デメリットがダム建設によるものだけということ。

つまり、ダムを造らず、それぞれの家庭で導入できる規模の水力発電があれば解決できるのです!

 

 

個人で導入できる「マイクロ水力発電」とは?

さて本題。

例として、商品化されている2つのマイクロ水力発電システムをご紹介します。

 

リッター水力発電装置

・水車と発電機を一体にし、小形・軽量化を実現。取水・排水水路につなぐだけで簡単に設置が可能。

・1kWタイプで145万円

・試算では、約11年から15年ほどで装置のコストは回収可能

シンフォニアテクノロジー:マイクロ水力発電装置

 

パワーパル

・水の流れ落ちる高低差と水量によって発電機を回す仕組み

・簡単に川に浸け込むだけで設置可能

・1kWタイプで53万円

株式会社イズミ/マイクロ水力発電機

 
必要な高低差・水量についてはそれぞれのHPで確認していただきたいのですが、

イメージは、こんな感じの農業用水路。

 ​

ドライヤーなどの、消費電力の大きな家電でなければ問題なく使用可能とのこと。

 

んー、でもやっぱり市販のものじゃなくて造ってみたい…!

蓄電池に繋げるのもアリですね。

 

 

電気こそ自給するべき!

こちらの記事でも書いていますが、

電線には抵抗があって、どうしてもそこでロスが生まれてしまうので

発電する場所とその電気を使う場所はなるべく近いほうがいい

というのは、電気供給の基本中の基本なんです。

 
その基本にのっとっているのが、まさに自家発電システム。

生活から電力会社を切り離すひとつの方法としてぜひ検討したいツールです。


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