規格外の野菜も“人間も”「売れる」時代へ


「規格外は売れない。」

私が仕事で収穫しているネギも、規格より短いものは捨てられる。
 

短いものだけじゃない。

長くなりすぎたものも捨てられる。

売るときに袋に入らないから。

なんとバカらしい。
 

勝手に規格を決めて、それ以外のものを捨てる。
 

ネギとしては

「おいおい、もうちょっと待ってくれたら伸びるから。」

「いやいや、あんたがこの長さまで育てたんじゃないか。」

「俺だっていい味してるぜ?」

ってなもんだ。

 

捨てるほうが最終的なコストは安いんだろう。

それのほうが「理にかなっている」社会なんだから仕方ない。
 
 

人間だって同じだ。

学校や会社という規格から外れたものは、社会の袋に入らない。

そういう社会。

 
 

だと思われていた。今までは。
 
 

規格外は「売れる」!

確実に社会が変わってきている。

規格外のネギをどうやって活かそうか、話し合われている。

「ワケアリ野菜」たちが市場を賑わしている。

 

学校や会社のあり方へ疑問を持って、袋から抜け出して活躍する人が増えてきている。

 

理にかなっていた選択肢が、変わる。

規格外こそが売れる時代になっていく。
 

声を大にして言えばいい。

「俺だっていい味出してるぜ?」

と。