日本の山と水が日本のものじゃなくなってきてるという話


2010年の記事なのですが、全然知らなかった…。

衝撃的内容。

外国人が日本の森林の買収を進めている。
この数年、日本の森林の価格は下落を続けており、今が底値と判断した海外投資家が購入するケースが多い。また、水源として利用しようと考える海外企業もあるようだ。

(中略)

日本の森林を買収する外国人の中でも、特に中国人の動きが目立っている。中国には長江や黄河などの大河があり、豊富な水を有する国のイメージがある。

しかし、中国の年間平均降水量はおよそ660ミリで、1700ミリ近い日本の半分にも満たない。さらに、長江や黄河にはそれにつながる支流が少ないため、大地に水が行き渡りにくいといった欠点もある。そのため、慢性的に水不足の問題を抱えている。

また、中国の国土は平地が多いため、河川の水の流れが遅く、汚れた水が滞留しやすい。河川の汚染が進む中国では、汚染が水不足に拍車をかけているといっていい。中国人が日本の森林の買収に動く背景には、こうした事情がある。

なぜ人気? 中国人、日本の森林を相次いで買収:MONEYzine

 

…やばいじゃん。

この状況に対して林野庁は、「情報収集に努めている」そうですが、その後何か対策はとられたんだろうか。

 
 

確かに今の日本の山は、国産木材の需要低下によって、お金にならず手がかかるだけのお荷物と言っても過言ではない状況にある。

それはもうびっくりするほどの値段で売りに出されている。

 
でもそれは「市場に出る木材としての森」の価値だけを見た場合の話であって、山水、薪、遊び場、景色、空気なんかも含めれば文字通り「宝の山」なわけですよ。

それがどんどん外国名義になっていくのって、純粋に嫌じゃないですか。

 
  数年後、森の価値に気付き出したときには既にほとんどが海外のもの…と考えると本当におそろしい。

しかし、今のままだと山は手入れされずに荒れるばかり。

外国だとしても、管理してもらえるのなら売ってしまったほうが山のためにはいいというのも事実。

うーん…難しい。

 
やっぱり国がしっかり動いてくれないといけないのではないか。

金銭、労力面での補助は当然として、

「山をみんなで守っていないとCO2がー!環境汚染がー!」みたいな、いまいちピンとこないようなことばかり呼びかけるのではなくて

山ってこんなにいろんなものを調達できるんだぜ!

山の国、日本。

何百年かけないと手に入らない、外国がうらやむ資源がたっぷり!

フル活用すればこんなにおもしろくなる!

という、ワクワク感を膨らませるような教育をしてほしい。

 
 
 

やっぱり山がほしいなー

自由に入って、薪や水を調達できる山が。

これだけ山がたくさんある国に住んでいるんだから、手入れの仕方ぐらい知っておきたい。